乗鞍 猫岳 朴の木平スキー場〜牛首尾根(山スキー、2060mまで)
日曜日、乗鞍岳の一角「猫岳」に至る尾根に取り付いていました。
時間切れで途中下山しましたが帰りは新雪を楽しむことができました。
メンバーはhatayasan、Nsm、Fzwの3名です。
記録と所感
2007年3月10日(土)
- 26:30 朴の木平スキー場駐車場
- 東海北陸道の高鷲〜飛騨清見はチェーン規制。高山から東は路面がしっかり凍り始めている。
- 朴の木平スキー場の駐車場の料金は無料。ここで3時間の仮眠。
2007年3月11日(日)
- 5:30 起床
- 外は雪。車にも10cm強の積雪がある。
- 7:30 朴の木平スキー場駐車場 出発
- 整備中のコースの脇をおとなしく登らせていただく。
- 8:00 朴の木平スキー場 ゲレンデトップ
- サクッとゲレンデトップへ。ここからしばらく林道沿いに平坦に進む。
- 8:50-9:50 牛首のコル
- 1655ピークをしばらく下り牛首のコルで、メンバーのシールが雪に埋もれてなくなったとのこと。もときた道を戻り剥がれたシールをしばらく探す。新雪が深いためなかなか見つからない。
- 牛首コルから1655ピークを2往復くらいしたあと幸運にも発見。雪に埋もれたシールを掘り出した後、ツエルトをメンバー全員で被りコンロにシールをくべると粘着力も復活したようだった。行動食を頬張り1時間の大休止。
- 牛首のコルからしばらくは尾根も細く傾斜も急になる。特に急な区間の終わる標高1800付近はやせ気味の尾根。精神的にはスキーよりツボ足がだんぜん楽。Fzw氏は根性でスキーで登り上げていた。
- 11:40 1853ピーク周辺
- 痩せた急な尾根を終えて一段落。ここからしばらくは尾根の縁を進んでいけば特に迷うことはない。
- このあたりからスキーでも膝下あたりまで潜るラッセルとなる。ペースが休み休みになっていることに気づくとトップを交代していく。Nsm氏のラッセルが強力である。
- 標高1900〜1950まで尾根が細くなるが、登りは緩やかなためプレッシャーはない。ただ藪は思った以上に濃くやや閉口。
- 13:00-13:40 標高2060m付近
- 行程の7割くらい進んだ地点で、タイムリミットと決めていた時間を迎える。今日は午後から天候が悪化する見通しとのこと。下りは登り返しもあるし余力も残しておきたい。残念だがこのへんが潮時だろう。
- 14:30 1853ピーク周辺
- ひどくなり始めた吹雪のせいか登りにつけた踏み跡が消えかかっている。深追いせずに引き返して今日は正解だったようだ。
- ここから細い急な藪が200mほど続く。降ったばかりの新雪の上をスキーが気持ちよく走る。2月にすぐそばを滑ったときより雪が軽い。パウダーです。
- 15:40 牛首コル
- 1655ピークまで30m程度の登り返し。当初は北側の斜面を巻けないかと考えていたが、吹雪が次第に激しくなってきたのでもときた道を登り返す。
- 16:00 1655ピーク
- ここから再びスキーを履いて滑り出す。フラットな林道をしばらく漕いでゲレンデトップへ。駐車場へは一滑りで到着。
- 16:30 朴の木平スキー場駐車場
GPSログ(クリックで拡大)
- 2060mで折り返し。濃い樹林帯でだだっ広い尾根の中だった。
- 1853ピーク直下の急斜面は、雪が少ないとツボ足でも苦労しそう。
- 牛首コル手前の1655ピークはいつの間にかピークに上がってしまったという感じ。北側から巻けないことはないのだろうが、藪は思いのほか濃いように思われた。
反省など
- 今年行かれた方の報告*2を頼りに、朴の木平スキー場から牛首尾根を経由するルートを少しだけ覗いてみた。
- 平坦な林道、小さなアップダウン、急斜面の登り、平原状の尾根。日帰りで最後まで行くのならば持久力はそれなりに求められるように思えた。
- このルートは、猫岳に至る尾根群に興味を持ち始めた人、先行者のいないラッセルを味わってみたい人にはうってつけ。猫岳をより深く知るための探求ルートとして見ればしっくりくるのではないかと思う。
- 長いルートを歩くときや、あるいは泊まりがけで山に入ったときに装備のトラブルが起きると時として致命的なダメージを被ることがある。大事な装備は予備を持つ、もしものときに簡単な修理キット*3を忍ばせておくくらいの意識は、パーティ山行、単独行問わずもう少し持っておいたほうがよさそうだ。僕自身、最近トラブルを意識することが少なかったためか身につまされるところがあった。