こんな本読んだ - 『次世代ウェブ - グーグルの次のモデル』
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/01/17
- メディア: 新書
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はてブで過去に話題になった記事にもいくつか言及されていて、頷きながら読むことができました。
高度な「UFOキャッチャー」
web2.0の流れにあってユーザが求めるものは、極度にパーソナライズドされた「UFOキャッチャー」。
Web2.0というパラダイムは、極大化されたデータベースの海と、そこから的確に有用なデータを拾い上げるための「UFOキャッチャー」アーキテクチャという二つの層からなっている。データベースが巨大化していけばいくほど、そこから情報を収集・マイニングするためのUFOキャッチャーは高度化していき、高い能力を求められるようになる。
21頁 プロローグ
「高度なUFOキャッチャー」の有力な候補として挙がっているのは、集合知をエンジンにしたソーシャル検索。
しかし、ソーシャル系サービスを情報収集に応用しようと考えた場合に立ちはだかるのが「ソーシャル」の指す範囲。
コミュニティが拡大すればするほど、<個人 - コミュニティ>の相関関係が乏しくなっていくというのは、実のところWeb2.0のソーシャルにとってかなり大きな問題になりつつある。
172頁 第5章 期待 - グーグルを超える「UFOキャッチャー」
一時期盛り上がった「はてブの衆愚化」はまさにその例。*1
「集合知が真実を生み出せるか」というテーマはこれから再燃するかもしれません。
web2.0の次に何が来るか
本人の内なる精神的志向、心理までをも取り込んでいく段階が、そろそろWeb2.0の世界でも始まりつつあるのだ。
195頁 第5章 期待 - グーグルを超える「UFOキャッチャー」
GoogleやAmazonを超える「UFOキャッチャー」を作るヒントはどこにあるのか。
- メタRSS、メタブックマーク
- 占いによる心理・行動分析
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- 玲瓏: 次世代ウェブ グーグルの次のモデル
- 「web2.0=地主制度2.0」の切り口から本書をレビューした記事。
*1:本書では、はてブで昨年話題になった記事「fladdict.net blog: はてぶがドンドン馬鹿になっていく」について詳しく言及されています。