そこにあるもの、いつかかなえるもの。

駅のホームで電車が行き交いするのを眺めながら。

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500系新幹線電車東海道新幹線で見られるのもあとわずか。


息を弾ませながらその場に駆け寄って、顔をほころばせる。
「楽しみはもう少し後でもよかったかな」「ようやく会うことができた」
かすかな遠慮と待ちわびた思いとが、ない交ぜになった心境。
だから、いざ発車するときになると
かなわぬ願いとわかっていても
もうちょっと長い間、せめてあと少しだけ。
間際の名残惜しむ雰囲気を味わっていたくなる。


日曜日の夜の上り列車。
どこか安らいだ空気を窓越しに感じていると
いつもの場所に戻るときが自分にもやってきたことに気づいて、ふと我に返った。


自分の、そして向こうにいる人の
のぞみがかないますように。

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のぞみはいつも、そこにある。