静けさと展望と - 晴天の猿ヶ馬場山

今度はばっちり、晴れました。

森の静けさと山の眺めを、初めて出会う人たちと。
2月15日(日)は、岐阜県白川郷から「猿ヶ馬場山」を歩いてみました。

感想など


稜線に上るとガスが晴れる。

標高1500m付近の平原。森もまばらになっていく。

帰雲山は緩やかに北側を捲く。

今度はばっちり、晴れました。

白山とその周辺の山々。

真っ白な山、白山。

左は白山のエリアでも一段と深い場所にあるとされる「笈ヶ岳」(おいづるがたけ)。

五箇山の山々。盛り上がったピークは「三ヶ辻山」。

白山前衛の山に走る急斜面。左から弓ヶ洞谷左俣、同右俣、シッタカ谷。いずれも上級者向け。

白山の南にある「別山」。

野谷荘司山。急峻な山腹が目を引く。

はるか向こうに乗鞍岳。向こうも雪は少ないのだろうか。

山頂で白山を眺めながら、雪のテーブルをこしらえて昼食タイム。

宮谷源頭。未知のルートをうかがう。

一人スキーの扱いに苦戦しつつも、なんとか林道に合流。谷筋のルートだと尾根よりはるかに速かった。

駐車地点。2月でも残雪期のように思える雪の少なさ。

2009年2月14日(土)

2月の初めに白川郷から「猿ヶ馬場山」を訪ねて、次は山の眺めをじっくり味わいながら歩いてみたいと思っていた。
週末は白川郷五箇山か。ぼんやり考えていたところ、心の中にあった場所へのお誘いをいただく。
これは願ってもない機会である。
日曜の天気予報に一喜一憂しつつ、土曜夜に大ソロさんとobaさんと落ち合って、東海北陸道白川郷インターをすぐ降りたところにある「道の駅白川郷」で車中泊。
寝る前にささやかな宴会。しまった、用意をすっかり忘れてしまっている。

2009年2月15日(日)

4:50に起きて6時に福井方面から来られたYAMADAさんチームと合流、7時前に林道の奥からスタート。
登り始めは霧。雪も2週間前に比べるとすっかり硬くなっていて林道の下のほうは雪が途切れている。
朝の雪は下でも硬い。スキーアイゼンを使うと安心感がずいぶん違う。
今日はどうなるのだろう、心配していると林道を終えた頃になって霧が晴れ展望が開け始める。
残雪期のような締まった雪なのでラッセルは全くない。緩い斜面に疎に茂るぶな林と垣間見える白山の展望に胸を躍らせながらゆっくり味わうように稜線を歩く。
帰雲山は北側を捲く。ここから猿ヶ馬場までは延々と平行移動。山頂の近くに着いたと思ってからが長かった。
山頂から白山だけでなく北アルプス、乗鞍、御嶽方面も望める。風もないので山頂で雪のテーブルをこしらえて昼食。山の眺めとともに飲む熱いコーヒーが身体にしみわたる。
下りは沢沿いにルートを取ることに。帰雲山の東にある鞍部から「宮谷」に入ることに。密な等高線を見るに、単独ではためらうルートである。
雨が先日降ったためだろうか、斜面の状態は森に入ってもガリガリ。出だしこそ緩やかな疎林だが次第に幅が狭まって様子を見ながら山腹をトラバース。せめて水が出てこないように祈っているとほどなく林道の跡らしき地形を見つける。地図では見つけることのできない思わぬ地形だった。あとは林道に合流して登ってきたルートに合流。ここからは藪スキー気味に慎重に下りつつ車を置いた林道入口へ。
登山口には14:35に到着。YAMADAさん一行とはここで別れて、平瀬温泉「しらみずの湯」で汗を流したあと、東海北陸道のスキー帰りの渋滞と格闘しつつ帰宅。

おわりに

自分にとって、YAMADAさんobaさんのサイトは山スキーのイロハを教えてくれたところ。手本にしてきた人たちとご一緒できたのは、とても貴重な時間でした。
パーティに参加してみて、単独では味わうことが難しい気づきと興奮がありました。有り余る体力と終始力強い滑りを見せる大ソロさん、年齢を感じさせないobaさん、Tさん、YAMADAさん。軽やかにスキーを操るHさん、Mさん。僕は根性滑りでついていくだけでもう必死。いつまでも山ヤ気取りでは上達はままならないようです。
みなさん、ありがとうございました。機会あれば、またご一緒させてください。

コースタイム

  • 6:40 登山口(林道入口付近:560m)
  • 10:30 帰雲山北側(1600m)
  • 11:37-12:43 猿ヶ馬場山(1875m)
  • 13:10 宮谷源頭
  • 13:43 登りルートに合流(1100m)
  • 14:35 登山口(560m)

メンバー

Tさん、YAMADAさんobaさん、Mさん、Hさん、大ソロさん、hatayasan