奥美濃 板取川川浦谷川 海ノ溝谷(入口まで・沢登り)

7月8日(日)は、岐阜県の奥美濃方面の銘渓「海ノ溝谷」を目指すも、入口で叩きのめされて帰ってきました。
メンバーは山岳会のNsz、Ygc、hatayasanの3名です。

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20070708海ノ溝谷沢登り

  • 赤線は車の走行ログ。今回遊んだエリアは赤い○で囲ってあります。
  • 東海北陸道の美濃ICから1時間強で到着できるようです。登山口までダートを走らされることもなく、道路事情は思った以上に良好でした。

報告と所感

2007年7月7日(土)
  • 23:00 京都市
    • 東海北陸道の関ICで下車。コンビニで朝食を調達して30分ほど県道と国道を走る。
  • 25:50 道の駅「ラステンほらど」到着。仮眠
    • 国道256号線沿いにある真新しい道の駅。夜空には星も瞬く。そういえば今夜は七夕だった。
2007年7月8日(日)

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板取川キャンプ場から入渓する。
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右が海ノ溝谷出合。真ん中で飛び込んでいるのは誰だ?
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現れた2m滝。ここが海ノ溝谷第一の関門。
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陽を浴びて輝く飛沫。
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ひとまず様子をうかがう。
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予想していた以上に強い流れだった。
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流れを読めるだろうか。
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前に進むすべはあるのだろうか。
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要領をかまして左岸をへつって飛び込むも…。
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犬かきで進めるのはここまで。それでも必死な僕。
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右岸には見えないスタンスがあったようだった。
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海ノ溝谷出合。見ている分にはただ美しい渓。
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帰りは本流を身に任せて下った。
美富士食堂のカツ丼(食前)
念願の美富士食堂で。
美富士食堂のカツ丼(食後)
ガッツリいただきました。*1

  • 6:30 起床
    • よく眠れた。天気は快晴。
  • 6:57 道の駅「ラステンほらど」出発
    • 道幅はおおむね2車線。道沿いに咲くあじさいが眩しい。
  • 7:50 板取川キャンプ場到着
  • 8:30 板取川キャンプ場出発、入渓
    • 橋の下から見る限り流れは速そうだ。
    • 川浦谷川右岸のキャンプ場に車を停めて出発。駐車料金は1人あたり300円。
    • 対岸に徒渉したあとさっそく泳ぎが入る。
  • 9:35 林道から川浦谷川本谷左岸を懸垂下降
    • 瀞の両岸が切り立ち始め流れも速いため高巻きに移る。結局林道まで追いやられトンネルの東にある橋のそばから10m程度懸垂下降して再度本谷に入渓。
  • 9:50 海ノ溝谷出合
    • 水量の安定した時期なら板取川キャンプ場から15分〜20分で海ノ溝谷出合に着けるようだが、高巻きと懸垂下降を交えて1時間以上を要してしまった。9月や10月に比べると、梅雨時の7月はやはり水量も格段に多いということだろうか。
    • 降り立ったところから出合までも緊張のへつり。久しぶりの泳ぎに全身は強ばっているのがわかる。水を吸い込んだライフジャケットとザックは思いのほか重く*2渋いところでは僕は終始惑いがち。きわどい場面ではNzw氏、Ygv氏のお助け紐の世話になった。
  • 10:10-10:50 海ノ溝谷 2m滝
    • 左岸をへつってすぐにまみえる滝が第一の関門。一目見て「なんじゃこれは」。
    • 2mほどの川幅いっぱいに白濁した流れが集中している。
    • 高さは 2mもないだろうか。見ているだけなら「美しく豊富な水量をたたえた滝」、とでも言えるのだろうが、これを水線沿いに越えられるかが海ノ溝谷を成功させるか否かの「試金石」ともなる。*3
    • ロープで確保した状態でYgc、Nzw両氏が挑戦するもあえなく水勢に阻まれる。かなりの泳力を誇るYgc氏でも滝のそばに寄りつけない。
    • 二人の動きを見たあと、僕はまだ楽そうに見えた左岸沿いにへつりながら取り付いてみる。だがぬめった壁に指の握力はみるみる失われ、滝をはるか遠くにして虚しくはね返される。犬かき程度の推力ではホワイトウォーターにたどり着くことすらできない。
    • 二回目挑戦したYgc氏は右岸にスタンスを見つけてもう一歩のところまで進んだようだった。だが冷たく猛る滝に長時間全身を浸すことはたいへんな困難を伴った。
    • 「今日はだめですね」入口で圧倒されてしまい向こうを見ることすらかなわない。晴天がここ数日続いていたとはいえ、梅雨の時期に険しいゴルジュを水線沿いに踏破しようとするなど酔狂に過ぎたのだろうか。
    • 戻った川浦谷川本谷も水勢はやはり強いようでおとなしくもときた流れを下ることに。登りよりかは幾分かは気は楽だ。登りで高巻いた瀞は流れに全身を委ねて下っていく。
  • 12:15 板取川キャンプ場
    • バーベキューを楽しむキャンパーに奇異のまなざしを浴びて岸に這い上がる。駐車場はいつのまにかほぼ満車の状態だった。
  • 13:15-14:00 板取川温泉
    • まだ新しさの残る「板取川温泉バーデェハウス」で沢の臭いを洗い流す。入浴料600円、ぬめぬめとした湯だった。
    • 蒼く澄んだ川浦谷川沿いの道路の愛称は「あじさいロード」。路面左右ににはあじさいが華を競うように咲いている。梅雨の合間をねらってドライブやサイクリングで訪ねてもよさそうな、素敵な道だ。
  • 18:20-19:00 滋賀県大津市 美富士食堂
    • 下りた時間が早かったため帰りは下道で帰る。 滋賀県内は琵琶湖岸沿いに走り大津市のデカ盛りスポット「美富士食堂」に念願の再訪を果たす。*4カツ丼*5を3つ並べるとさすがに迫力がある。
    • 運動らしい運動をしていた時間はそれほど長くはなかったのだけど、いつになくガッツリした食事で締めくくって終了。

*1:美富士食堂の写真2枚はYgc氏撮影。

*2:まあ、言い訳ですが。

*3:ネット上の記録を読んでいると右岸を直登して10mの懸垂下降で巻くことはできるようだ。だがこのときはそのことは頭になかった。

*4:過去に訪ねた記録など。2006年9月その12006年9月その22006年9月その3。未遂は2007年5月

*5:700円