過去ログに目を通しながら - いまここにいる自分を感じるとき

ふとしたことがきっかけで、自分の日記の過去ログに目を通したとき。
あてどもなく湧きあがってきた思いを、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。

肯定できる自分

  • まず飛び込んでくるのは、遠くからでもそれとわかる「熱さ、一途さ」を漂わせる記事。
    • 誇らしげに大仰な言葉を並べた文章を読んで、そのとき確かに味わった興奮を呼び覚ます。
    • 今の自分に同じことができるだろうか? 眩しく見える過去の自分に、ちょっとだけ嫉妬してみたくなるとき。

青さと黒さとたどたどしさと

  • とはいえ、過去ログがきれいな思い出ばかりで彩られているわけではない。
  • 気づかないうちににじみ出ている自分の「青さ」そして「黒さ」。
    • 「何が言いたいんだこれは」。
      • 思いついたことをただ書き殴っただけのまとまりのない文章に、体中がむずがゆくなって居ても立ってもいられなくなる。
    • 「なんだこれは」。
      • ざらついた感情が露わに覗く文章に、最後まで目を通せずうつむきそうになる。
    • 願わくば手を入れてしまいたい。消してしまいたい。心にかすかにさざ波が立つのを抑えることができずに、一人そわそわする。
  • 一方で、過去から気づかされることもある。
    • 「今の自分なら、こういう言い方はしないだろう」。
      • 思いをあまりに直截に放った文章に、驚きを隠せなくなるときがある。
    • 書き続けて周りの人に目を留めてもらえたことで、文章をウェブに載せるときに気をつけたいことを、少しずつ自分は身につけていったのだろう。
    • ただそれは、自分自身の感情を瑞々しく表現することと引き換えに手にしたものだったのもしれない。
    • たどたどしいけれど胸を射抜くように伝わってくる以前の記事を読んでいると、そう教えられているような気もする。

ここにいることを感じるとき

  • いまでも興奮して読める文章、逆に目を背けたくなる文章。それらはすべて紛れもなく、自分の残した足あと。
    • 過去の自分に対する肯定的な感情と否定的な感情が入り混じると、目をぎゅっとつぶりたくなるようなざわめきに襲われる。
    • それでも、戸惑いと怒りにも似た困惑は、やがて嵐が凪に鎮まるときのような、すべてが自分の懐に落ちるような感覚に導かれていく。
  • 今日、昨日、そして遠い過去。同じ自分なんて、どこにもいない。
    • 時には激しく、時には緩やかに。
    • もしかしたら目には見えないかもしれないけれど、絶え間ない変化を続けながら、自分はいまここにいる。
    • 「自分ってやつは、かくも表情豊かな、いまを生きる存在」。

いつか振り返るときに

  • いつかまた自分の文章を読み返すことがあったとき、穏やかに微笑むように過去を振り返ることができるだろうか。
  • 明日も、なにかいいことがあればいいな。
    • 確実にやってくる未来を前向きに迎えることができるように、足もとをしっかりと見定めながら。
    • 「ありがとう」
      • 過去を振り返らせてくれた機会に、そっとやさしくささやきながら。

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