お役立ちの情報を見つけるための10のタグ〜ポジティブなタグを歩いてみよう

ブックマーカーにコメントしあう「BMKSBM」を見ながら

はてブユーザをタギングして評価しあう試み「BMKSBM*1が始まっているようですね。*2

お気に入りや注目しているブックマークを気軽にブクマしてコメントすることで、はてブユーザで情報を共有する作業が進むのではないかと興味深く見ていました。
はてブを使って情報収集を楽にするにはどうすればよいか、集合知を上手く手繰り寄せるにはどうすればいいか、また違った視点から考えてみたいと思います。

お役立ちの情報を見つけるためのポジティブなタグ

読んで頷くような記事のエントリーページに行くと「すごい」「すばらしい」といったポジティブな評価と思われるタグがついているのをよく見かけるのですが、こういったタグを手繰れば(シャレではありません)、思わぬお役立ち情報に巡り会えるのではないでしょうか。
以下、思いつきでタグを挙げてみようと思います。

  1. これはすごい
    • そのまま、「これはすごい」記事につけられるタグ。
    • ただ、最近はネガティブな記事でも「ぶっとんだ」意味でこのタグがつく傾向があるようです。
    • これはひどい」同様、タグがコモディディ化して集合自体では意味をなさなくなってきた感があります。
    • 情報収集というよりか、まったりとネタを探すときに歩きたいタグといえるでしょう。
  2. これはいい
    • 機智に富んだ記事にタギングされることが多いようです。
    • 類似タグ「これはよい」も。
  3. GJ
    • 時流に乗った、小気味いい記事にタギングされることが多いようです。
    • 類似タグ「GJ!」も。
  4. 興味深い
    • 考えさせるきっかけを与えてくれる記事につくことが多いようです。ジャンルは問わず。
    • 広くはてブユーザに普及しているのが特徴。とはいえ「これはすごい」のようにネタ方向にぶれている様子はあまりありません。
  5. これは深い
    • 「興味深い」を、人間関係や心理に絞ったタグととらえればよいでしょうか。
  6. なるほど
    • 新鮮な、思わぬ発想で書かれた記事につくことが多いようです。ノイズは少なく、ジャンルは問わず。
    • 「興味深い」同様普及しているようなので、閾値を上げるなどの工夫*3」をしておけば楽でしょう。
  7. ためになる
    • 上手く仕事を進めるためのコツであったり、考え方を記した記事につくことが多いようです。
    • lifehacksというより、もうすこし厚みのある「指南」のような感じでしょうか。
  8. 使える
  9. すばらしい洞察
    • 読んでいて頷ける、後でも読み返したい記事につくことが多いようです。概ねタグクラウドが大きくなっているのがポイント。ジャンルは問わず。
    • ネタでこのタグがついているのはあまり見たことがありません。比較的普及しているなかでは信頼してもよいタグだと思います。
    • 類似タグ「素晴らしい洞察」も。
  10. 名文
    • 「素晴らしい/役に立つ」+「文章」=名文。属性を組み合わせることで、ノイズを減らすことができました。
    • 文章の構成まで含めて味わえる記事には、このタグがつくようです。
    • ブログを書いていて「もっと自分の文章にメリハリをつけたい」と考える向きは、このタグを探訪すればきっとヒントが得られるでしょう。
    • 類似タグは「名言」。ユーモアや機微にあふれた短文・フレーズを発掘するときに使えそうです。

集合知の旨みを味わうには

思いつくままに、ポジティブな評価をブックマーカーが下したと思われるタグを挙げてみました。
見てきたように、「これはすごい」「これはいい」といったポピュラーなタグは、個々のブックマーカーの価値観のぶれをもろに被るため、集合全体で見たときにどのような性格を持つタグなのか方向が分散してしまっています。これらは、これといった目的がないときの「散歩」には向いても、ターゲットを絞った「情報収集」には何らかの工夫をしない限りどうやら不向きという見方もできるでしょう。
タグを使って集合知の「旨み」を上手く味わうにはどうすればよいか。
タグを絞り込める機能がホッテントリでもできればなあと思うのですが、今のところ実装されていないのでユーザ側で工夫するほかありません。そこで、

  • タグの属性そのものを絞る*4
  • 気になる人のブックマークの傾向をふまえた上で、そのブックマーカーのポジティブなタグを歩く

といった工夫を間に挟んでみれば、情報収集の密度をもう少し高めることができるのではないかと思います。

関連する記事

はてブのタグから情報を拾うにあたって、以前書いためぼしい記事を挙げておきます。

*1:BookMark SocialBookMark ?

*2:1月9日20時の時点で把握できた分を書き留めておきました。

*3:注目のエントリー閾値を上げる。たとえば「なるほど 閾値100」でも相応に情報量が多いことがわかります。

*4:引っかかる範囲の広い「すごい」「深い」から、「素晴らしい」+「文章」=名文といった、属性を組み合わせたタグを選ぶ