白山(平瀬道)
紅葉を楽しみに、白山を岐阜県側から登ってみました。
かんたんな所感など
家で一寝入りした後、ETCの深夜割引の適用が利く4時直前に料金所のゲートをくぐって岐阜を目指す。途中東海北陸道のSAで1時間程度仮眠を取って登り始めたのは結局9時過ぎ。「これから登られるのですか」地元のパトロール隊と思しき方にしっかり声をかけられる。たしかに登山を始めるのは常識で考えると遅すぎる時間帯ではある。まあ今日は気ままな単独行。天気も晴れているし大丈夫でしょう。
紅葉はもう見頃を過ぎた感じ。短い秋を終えて、足早に冬支度を始めているように感じられる。
とりたてて急な登りがあるわけでもなく、気がつけば登山口の白水湖を見下ろせるようになっていた。
稜線に上がってから北西に白山の主峰である御前峰が姿を現す。山スキーヤーの聖地と言われる白山東面台地がすぐそばにある。それにしても、見えてからが遠い…
中間地点にある大倉山の避難小屋。整備されていて清潔。沢登りを終えたあとに立ち寄るポイントとしてもマークしておきたい。
高度を上げるにしたがって、晴天とはいえ肌寒くなっていた。谷を見下ろすと雪が溶けきれずに冬を迎えようとしていた。
白山の登山基地である室堂は既に営業を終えたようだった。御前峰まではあと一息。
標高2500m以上はさすがに寒い。ここでようやく手袋と帽子を身に着ける。霜柱があちこちに観察されているのを見ていると、山頂はかなり冷え込んでいるのだろう。
軽装の登山客も数多く見かける。おそらく別当出合から上がってきたのだろう。ポケットに手を突っ込んで歩いている登山者を抜き去る。「大丈夫かよ?」他人事ながら要らぬ心配をしてしまいそうだ。山頂の祠の石垣で一休みする。
先週白山の山頂で積雪が5cmあったことを聞いていたため、実は用心深くアイゼンをザックに忍ばせていたのだが、連日の晴天で心配は杞憂に終わったようだ。
下りは快適。西方には別山、北方には明日目指す三方崩山が明瞭だ。
なんとか日の高いうちに登山口に戻る。ダム湖のそばの露天風呂で汗を流したあとは、60km離れた高山に下りて大衆食堂で夕食→スーパーで明日の食糧を買出し。高山に寄ると「大衆食堂 国八」で豆腐焼き定食とホルモン焼きを食すのがこの2年の定番のコースになっている。
町で用を済ませた後は、もときた道を60kmそそくさと戻って道の駅荘川で明日に備える。
まるで、エサを漁りに里に下りた獣が満足して山に戻っていくような感覚だ。
メモなど
紅葉の白山も気持ちよいが、白山が最も魅力を増すのはやはり雪のある時期だろう。
白山公園線は思ったより道の状態が悪い。自転車を使うならMTBでないと心細い。東面台地への取り付きは大白川温泉に着く直前の橋を渡った直後だろうか。テープを確認することはできなかったが地形は顕著なので注意さえしていれば迷うことはないと思う。