「怖さ」に向き合うとき

全てが順調に進んでいると、本来ならば潜んでいるはずの「怖さ」が視えなくなることがある。
まだ経験の少ないときもそうだ。
目の前に与えられた課題をこなすことだけで精いっぱい。高揚感で全身浮き足立つがために「怖さ」を飛び越えて驚くようなことができてしまう、そんな時期が必ずある。
しかし、「怖い」ことを真正面から受け止めて目標に挑もうとすると、自分自身の手でできることがあまりにも限られていることに気づき、愕然とする。
それは、これからも先を目指すにあたって突き当たる壁のようなものなのかもしれない。

いくつもの障碍を乗り越えて、その先で泰然と歩み続ける人を僕は尊敬する。
そして、僕自身もそのようにありたいと思う。