倉吉線(廃線跡探訪)

風化する遺構

大山・蒜山エリアに足を運ぶにあたって是非寄っておきたかった。
倉吉と中国勝山を結ぶ国道313号線沿いに、1985年まで「倉吉線(Wikipediaの解説)」というローカル線が走っていた。路線自体は倉吉から20km南の山守までしか伸びていなかったが、将来は中国勝山とを結ぶ「南勝線」の構想もあったようである。
関金の市街地直前で、もしかしたら?と思わせる盛土が道路に沿い始める。ただし素人目には堰堤なのか廃線跡なのか見分けがつかない。予備知識がなければこの国道沿いにかつては列車が走っていたことを想起するのは難しくなりつつある。
西倉吉駅周辺に、静態保存したSLとともに倉吉線があったことを遺す記念館があった。

参考にしたいウェブページ

山陰本線と倉吉線の旧型客車  1980JNR.com
倉吉線在りし日の姿を豊富な写真で紹介。ディーゼル機関車の牽引する旧型客車が倉吉線を走る姿を見事にとらえている。トップページからたどれば、このウェブサイトは1980年代の国鉄を撮影した写真を公開しているみたい。しかも「ゴハチ*1・旧国*2・旧客*3・ローカル線」をメインに撮影しているところが渋い。鉄道系のウェブを歩いていて久しぶりに鳥肌が立った。20年以上前の写真が丁寧にスキャンされて微かな記憶が鮮やかに蘇る。これはすごい。
倉吉線の跡トップページ
現在も残る倉吉線の軌跡を、区間ごとに図面で区分けして紹介。草むした駅ホームの跡(泰久寺駅)が切ない。
未来鉄道データベース:南勝線
倉吉線が、将来は姫新線の中国勝山と結ばれる計画があったことを語り継ぐページ。なお、計画中・建設中で未完成の鉄道路線を「未成線」と呼んでいる。(Wikipediaの解説

*1:電気機関車 EF58

*2:旧型国電

*3:旧型客車