エントリそのものに共感するのか、アルファのブランドを信頼しているのか〜ブクマをする動機

はてなブックマーク注目のエントリーにランクされることで、いつもは30程度しかないアクセスが数倍にはね上がる現象をこの4月に入って立て続けに体験した。
額面通り喜んでいいのかな?と思っていたところ、楽天広場で身につまされるエントリを発掘したので引用しておきたい。

カウンターが勢いよく回ったからって、その記事が面白かったかとかいう評価に繋がるかというと、そうでもないだろうと思う。
それこそ、タイトルかなにかに釣られたりした人がいっぱいいただけかもしれないし。仮に読んでくれた人がいっぱいいたとしても、その人たちが「面白い」って評価したかどうかなんて、カウンターには現れない。
こんな世界のはしっこで・・・:カウンターの数に評価は現れないのではないか。

はてブの場合に置き換えて考えてみよう。
「独自の視点から広くアンテナを張っており、大勢のブックマーカーのお気に入りに登録されている」いわゆるアルファブックマーカーにブクマされることはホッテントリ入りに非常に有利な条件となる。
新米のブクマを1とすれば、アルファのブクマは情報の伝播するスピードなどを考慮すると100くらいの価値があるだろう。
アルファが早い時期にブクマして以降通常のブックマーカーが続くようなエントリの場合、通常のブックマーカーがブクマする動機は「本人のエントリに興味を感じた」からなのか、「アルファの情報選別能力を信頼している」からなのか、その内訳を最近知りたくなってきた。
前者がガチで中身で勝負ならば、後者はアルファのブランドを借りたOEM生産、みたいなイメージだろうか。
もちろん、アルファの目に留まるにはリテラシーや文章表現においてそれなりの閾値を越える必要があると思うのだが、自分の書きつづった文章がガチでどのように評価されているかに思いを巡らせたとき、「ブクマ数=自分の文章への共感」とは必ずしも限らないことに楽天のエントリを読んではっと気づいた。(今回は「これはひどい」などのネガティブな要素は抜きで)
はてブにそれほどのめり込んでいるわけではない初見に近いブックマーカーから続けてブクマされてホッテントリ入りを果たすことができれば、エントリ自体にそれなりに実力が備わっている証拠なのではと仮説を立ててみるが、どうだろうか。