鉄道ジャーナル 2006年4月号

特集は「雪と氷の鉄路 北海道」。読みたいと思える記事がいくつか。

幻想の夜汽車:夜行特急オホーツクの白い旅路

3月から季節列車化される夜行オホーツクの列車追跡。
10年近く前の学生時代、石北本線沿いに橋脚の工事中だった高規格道路(旭川紋別自動車道)が北見峠を越えて白滝まで着々と延伸されていることがわかり軽いショックを受ける。
3月18日のダイヤ改正で「利尻」「オホーツク」が季節列車化されるようだが、それも「利尻」は利尻島礼文島が観光シーズンの夏期、「オホーツク」は流氷の厳冬期だけという寂しいものらしい。
かつて信州に向かうときに愛用していた「ちくま」、最後はキハ65型2両の寂しい編成でフェードアウトするように消えた「だいせん」のように、気がつけば時刻表からひっそりと消えてしまうことのないように祈りたい。

ふるさと銀河線 最後の冬

北海道唯一の第三セクター路線が今年の春で廃止される。かつては銀河線を高速化して札幌〜帯広〜池田〜北見〜網走に特急を走らせる案が検討されたこともあったようだが、投資する費用に見合った人口が石北本線沿線にないことでお蔵入りになったことがあった。
これは「鉄道ファン」を立ち読みして知ったのだが、三木鉄道廃止されることが決まったそうである
人口が目に見えて減っていくなかで、ただでさえ時流に取り残された感すらある鉄道を維持していくことは容易ではない。

前途険しい道南の大地

北海道新幹線開業後の道南の交通体系を考察した新たな視点。
木古内江差間の江差線の末端はどうなるのか、予断を許さない状況がこれからも続くだろう。