蒜山・山陰ツアー(1日目)

出発まで

かみさんと今週も出かけることになった。
先週は東に行ったから今週は西に行けばいいか。広島・山口方面で寿司でも食べたいなと考えていたが、当日朝出発の1泊2日ではあわただしすぎるし勿体無い。
このところ身体を動かせていなかったのでリハビリを兼ねて簡単な山に登ろう、ということで蒜山・大山のある岡山・鳥取周辺を目指すことにした。

行動の記録

名神高速に乗って、いきなり吹田〜西宮北19kmの渋滞に巻き込まれる。抜けるのに1時間強を要する。帰りは中国道を避けたほうがよさそうだ。
佐用IC中国自動車道を降りてJR姫新線沿いに走る国道179号線をひたすらトレースする。途中、美作市の道の駅彩菜茶屋で昼食。
中国地方の名湯に数えられる奥津温泉三朝温泉に立ち寄ってみるが、重厚な旅館が立ち並ぶばかりで手頃な共同浴場を見つけられずにスルー。三朝温泉は橋の上にある足湯に浸かっておいた。
倉吉方面に出た関金温泉で一風呂。さて夕食の時間帯が近いがまだ買出しも済ませていない。17時過ぎでまだ明るかったので倉吉に出て米子を目指す。
国道313号線を倉吉方面に流していたところ、北条倉吉道路なる高規格の幹線道路が工事中であった。Wikipediaの解説によると2006年度中の供用開始とか。鳥取道、米子道、松江道、浜田道で横断道は打ち止めと思っていたが、ずいぶんと景気がよいようだ。
9号線を米子まで。日吉津村のジャスコで買出しを済ませ、米子ICから米子道に乗る。数キロ走って最初のパーキングエリアである大山PAで車中泊。
今回は先週とは違って、道路の交通量も少ない。
大山山麓とはいえ蒸し暑く、持ってきた寝袋はかぶせる必要もなかった。窓を3分の1ほど開けていたため僕もかみさんも多少蚊の訪問を受けたようだが、疲れを回復できたのでまあよしとしよう。

倉吉線(廃線跡探訪)

風化する遺構

大山・蒜山エリアに足を運ぶにあたって是非寄っておきたかった。
倉吉と中国勝山を結ぶ国道313号線沿いに、1985年まで「倉吉線(Wikipediaの解説)」というローカル線が走っていた。路線自体は倉吉から20km南の山守までしか伸びていなかったが、将来は中国勝山とを結ぶ「南勝線」の構想もあったようである。
関金の市街地直前で、もしかしたら?と思わせる盛土が道路に沿い始める。ただし素人目には堰堤なのか廃線跡なのか見分けがつかない。予備知識がなければこの国道沿いにかつては列車が走っていたことを想起するのは難しくなりつつある。
西倉吉駅周辺に、静態保存したSLとともに倉吉線があったことを遺す記念館があった。

参考にしたいウェブページ

山陰本線と倉吉線の旧型客車  1980JNR.com
倉吉線在りし日の姿を豊富な写真で紹介。ディーゼル機関車の牽引する旧型客車が倉吉線を走る姿を見事にとらえている。トップページからたどれば、このウェブサイトは1980年代の国鉄を撮影した写真を公開しているみたい。しかも「ゴハチ*1・旧国*2・旧客*3・ローカル線」をメインに撮影しているところが渋い。鉄道系のウェブを歩いていて久しぶりに鳥肌が立った。20年以上前の写真が丁寧にスキャンされて微かな記憶が鮮やかに蘇る。これはすごい。
倉吉線の跡トップページ
現在も残る倉吉線の軌跡を、区間ごとに図面で区分けして紹介。草むした駅ホームの跡(泰久寺駅)が切ない。
未来鉄道データベース:南勝線
倉吉線が、将来は姫新線の中国勝山と結ばれる計画があったことを語り継ぐページ。なお、計画中・建設中で未完成の鉄道路線を「未成線」と呼んでいる。(Wikipediaの解説

*1:電気機関車 EF58

*2:旧型国電

*3:旧型客車

グリーンスコーレせきがね(関金温泉。鳥取県倉吉市)

1200年前から湧きだしているという中国地方の名湯、関金温泉を見下ろす高台の国民宿舎。日帰り入浴可能、400円。
浴槽は一つあるだけで露天風呂などもなくいたって質素。シャンプー・石鹸もないが、ふらりと立ち寄る分には十分だろう。