白馬 栂池スキー場 - 鵯峰 - 親沢 - 白馬乗鞍スキー場(山スキー)

3月9日(日)は、栂池スキー場と白馬乗鞍スキー場の間にある沢を滑ってみました。
メンバーは単独です。

GPSログ(クリックで拡大)

20080309白馬鵯峰(ひよどりみね)周辺山スキー

  • 栂池スキー場から入山、鵯峰(ひよどりみね)を経由して白馬乗鞍スキー場に下山しました。

報告と所感

2008年3月9日(日)

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八方第5駐車場から見る、朝焼けの白馬岳。
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今日も快晴。後立山の山々。爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳五竜岳唐松岳。手前の白い尾根が八方尾根。
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鹿島槍ヶ岳。ひだが特徴的。
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五竜岳。塊感のある山容。
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唐松岳。幾筋も急峻なルンゼが走る。
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白馬岳。
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白馬乗鞍岳の大斜面。
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針ノ木岳方面を望む。
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頸城の山塊。雨飾山、焼山、火打山妙高山
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鵯のコル。向こうが鵯峰の山頂。
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鵯のコルの北側斜面入り口。これは僕にはちょっと無理だ。
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飛行機を撮ってみた。
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鵯峰の北西のピークから滑り出す。ちょっとだけ、うっとり。
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親沢は、開けた滑りやすい沢だった。
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若栗尾根から。左は西海谷の山々。右は雨飾山
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西海谷の異形のピーク。鉢山、阿彌陀山あたり。
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若栗尾根。歩きやすかった。
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手前のピークは「稗田山(ひえだやま)」。北面には大崩落がある。
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この日は八ヶ岳まで望めた。
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これは浅間山だろうか。
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黒川沢でフィナーレ。ほどなく白馬乗鞍スキー場に導かれる。


さて日曜日はどうしようか。できれば山は午前中には切り上げて早めに帰り支度をしたい。
どうやら春の陽気に覆われて気温は上がるようだ。いくつか候補を考えつつ、土曜の雪乞いの集い*1で教えていただいたルートが楽しそうに思えたので6時起床のあと再び栂池へ。
ゴンドラで高度を稼いで、早稲田小屋から鵯峰のコル*2を目指す。昨日以上に晴れていて地形も明瞭。トレースもあるので高速道路を歩くよう。見覚えのある地形だと思っていたら2年前の雪崩講習会で実地訓練をした場所だった。*3
コルに到着、さてどこから滑ろうか。直接北斜面に飛び込んでしまうと1mほど切り立った崖をジャンプしてさらに急斜面をこなさなければいけない。これは今の自分には手に余る。もう少し西にあるピークからなら傾斜も適度でちょうどいい塩梅だろうか。
西のピークへ移動すると、読みどおりマイルドな斜面が広がっている。トレースの一切刻まれていないまっさらな斜面を雪に優しく包み込まれるようにふわふわ舞うように下っていく。賑わうスキー場のそばにこんなエリアがあったとは。刻んだシュプールを振り返って一人うっとり。
沢が狭まったところで尾根を一旦登り返す。トレースがなければ取り付きのポイントで迷いそうだが、この日は完璧なトレースに難なく導かれる。
若栗尾根を稜線散歩したあとは、1598ピークで頸城・戸隠の山々を心ゆくまで撮る。同じアングルだとわかっていても何度シャッターを切っただろうか。できることならいつまでも座ったままぼんやりしていたかった。同じルートを歩いていた長野のテレマーカーは景色を愛でつつビールを飲んだあとで滑り降りるとのこと。
そして最後の黒川沢もまた素晴らしい。雪こそ次第に重くなってきたが適度に斜度のある疎林がどこまでも続く。シュプールが多く残されているのを見ると、それなりに白馬ではメジャーなツアールートなのだろうか。*4
だが鼻歌交じりに滑っていると崖に出て行き詰まってしまう。途中で滑る尾根の選択を誤ったようだ。後から出発されたIWAさん一行に声をかけていただいて、自分がルートをミスしたことに気づく*5
最後は堰堤の排水口を潜り抜けて林道を流すと白馬乗鞍スキー場のゲレンデに飛び出す。半日のツアーとしてはこれまでに体験したことのない充実したルート、来てよかった。
IWAさんには、ありがたいことに自分の車を置いてある栂池駐車場まで送っていただいた。最後までお世話になり、ありがとうございました。

帰路

帰りはのんびり下道で帰ろう。
穂高温泉に入って安曇野の山すそを走り、塩尻から国道19号線へ。ところが19号が事故で渋滞、木曽福島から南木曽まで1時間で10kmも進まない。
多治見で回転寿司にありついたのは21時過ぎ。19号を名古屋市内まで下り、環状道路を通って国道1号線へ。日の変わる直前に桑名市内のコンビニ駐車場で力尽きると、気がついたときにはいつの間にか2時前。
「明日、仕事だしな」。
観念して四日市から高速道路へ。自宅には3時半に到着、よく遊びました。

コースタイム

  • 6:00 起床
  • 7:10 栂池スキー場
  • 8:40 ロープウェイ山頂駅
  • 9:20-9:35 鵯峰コル
  • 9:45-9:55 鵯峰西方ピーク
  • 10:25 若栗尾根に乗り換え
  • 11:15-11:30 1598ピーク
  • 12:05 白馬乗鞍スキー場

*1:当日の様子は「http://powder.cocolog-nifty.com/powder/2008/03/2008_6499.html」で紹介されています。

*2:鞍部(あんぶ)。山の地形のうち、山と山に挟まれた低い場所のこと。

*3:2006年3月。「白馬 雪崩講習会(セイフティキャンプ)1日目 - 忘却防止。」、「白馬 雪崩講習会(セイフティキャンプ)2日目 - 忘却防止。」にそのときの様子を書いています。

*4:栂池スキー場から見て、鵯峰の裏側の斜面、との意味を込めてだろうか、このルートは「ウラヒヨ」「ヒヨドリ裏ルート」とも呼ばれているようである。

*5:http://powder.cocolog-nifty.com/powder/2008/03/0309_382d.html」に記録を書かれています。