それでも『ツーリングマップル』を手放せない3つの理由

ツーリングマップル 関西 2007 (2007)

ツーリングマップル 関西 2007 (2007)

ツーリングマップル 2007 〔4〕 中部北陸

ツーリングマップル 2007 〔4〕 中部北陸

ツーリングマップル』は、北海道版から九州・沖縄版まで全国を7分冊に分けた、二輪車向けの道路地図のこと。
僕自身バイクからクルマに乗り換えてそれなりに年数が経つのですが、ドライブ、サイクリング、出張、枕元。四六時中肌身離さず持ち歩いているととうとう背表紙が剥がれてしまったので、3年ぶりに買い換えました。
高速道路の料金表は二輪車だけで普通車は載っていない、一見クルマとは縁のなさそうな『ツーリングマップル』。
それでも手放せない理由を書き留めてみようと思います。

それでも『ツーリングマップル』を手放せない理由

1. 詳しい。旅心をくすぐる仕掛けが充実している。
  • 小出しに散りばめられた温泉や食の情報。
    • 山の帰りなど、この地図を参考に下山した場所の近くの温泉に入りに行くことがよくあります。
    • 温泉の場所だけでなく、簡単な印象や料金が記されているので、初めて訪ねるエリアでも安心。
    • ライダー向けのB級大衆食堂系の情報も充実。山帰りで腹を空かせた身にはこのうえなくありがたい情報。
    • 観光客対象のガイドブックのように無駄に詳しいわけでもなく、文字だけで簡潔に紹介しているのが逆説的ではありますが想像力を喚起されるようで、これもまた魅力です。
  • 丁寧なルートガイド。
    • 同じ場所に足を運ぶ機会が何度かあると、淡々としたドライブに変化を持たせたくなってきます。
    • 一番手っ取り早いのは、行き帰りで使う道を変えること。
    • まずは「行きは高速道路を通ったから、帰りは国道を通って帰ろうか」。これが高じると「行きは国道を通ったから、帰りは県道で」「この県道は前使ったから、今度はあの農道でいこうか」と、志向が次第にマニアックになっていきます。
    • まだ見知らぬ道に足を踏み入れようとするとき、道路の印象や立ち寄りスポットを解説した『ツーリングマップル』は心強い水先案内人。
    • めぼしいスポットや美味しそうな道を見つけては油を売って、とっておきのポイントを見つけたことに一人悦ぶきっかけをもらえます。
  • 100m刻みの等高線。
    • 一般の道路地図では標高を現す等高線がザクッと省略されているものが多いのですが、『ツーリングマップル』は100m刻みではありますが等高線が丁寧に記載されています。
    • 山に向かう途中ならば、高速道路のサービスエリアで休憩している間に目を通して朝から歩く行程をイメージ。
    • サイクリングで使うときは、峠にアタックする前に目を通してルートの「きつさ」を測って気合を入れ直せます。
  • マニアックなダート(砂利道)のガイド。
    • 舗装されていない林道の情報が網羅されています。
    • 異色なのは、つい見失いがちなダートの入口の緯度経度が掲載されていること。緯度経度を表示してくれるGPSを併せて活用すれば、心強さも倍増するでしょう。
  • ルートを見渡せる、折りたたみの地図。
    • 表紙のあとに織り込まれた、A3判大の防水紙の地図。
    • 表面はエリアの索引図、裏面は日本全図。長距離を走る前ルートの概念を頭に入れるときに威力を発揮します。
  • 小粒だけど侮りがたい、高速道路の料金表。
    • 遠距離のドライブでかなりのウェイトを占める高速代。通行料金が最大5割引になるETCを利用しない手はありません。
    • これまでの直角三角形の料金表に、「通勤割引」が有効な100kmまでの距離が色分けされて、さらに使いやすくなりました。
    • 二輪車の料金しか記載がないのがクルマ派には痛いところですが、おおむね1.3倍してほぼ近い料金が出ると思えば、それほど気にはなりません。
2. コンパクト。持ち運びにもドライブ中にも負担にならない。
  • A5判というサイズは、大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズ。
  • 温泉に入ったあと座敷で一休みするとき、食堂で料理が運ばれるまでの間これから帰るルートを検討したりするときにも違和感はありません。
  • クルマを運転しながら現在地を手繰るのにも、負担にはなりません。
3. 頑丈。多少ラフに持ち歩いても大丈夫。
  • クルマで出かけるときは助手席の脇に放り込んで。ちょっと遠出のサイクリングの時にはザックに忍ばせて。乱暴な使い方をしてきましたが、3年間持ちこたえてくれました。
  • 360度折り返しても破れない「折り返し製本」で作られている模様。ライダー向けの地図だけあって、相当苛酷な使用条件でも使えるよう設計されていて安心です。

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ウェブを手繰ってみると、クルマ乗りでも『ツーリングマップル』を愛用している向きはそれなりにいらっしゃるようです。