金沢から能登半島一周


暑い、熱い日曜日。
8月29日(日)は、自転車で能登半島を一周してきました。*1

写真など


1時前に金沢市内を出発。夜明け前に110km走って輪島市のコンビニで。

能登千枚田。道の駅で車中泊している人も。

4名で先頭を交代しながらハイペースで進みます。

海岸線に落ちる滝。隠れた名勝ごとに止まっていただいて写真を撮りました。

通称「ゴジラ岩」。

次第に暑くなってきました。あと6kmも走れば能登半島の最北端「狼煙(のろし)」。

狼煙の集落から禄剛崎の灯台へは激坂を登らなければなりません。

禄剛崎灯台。自分たち以外に誰もいない静かな最北端。

珠洲市のコンビニ。ここで180km、ようやく半分。

海岸線を快走。パーティを組んで走ることで、風の抵抗を減らして体力を節約できることに気づきました。

能登島へ。豪華な斜張橋「ツインブリッジのと」。

能登島大橋から和倉温泉の温泉街が見えました。

18時過ぎに全員無事に金沢へ。真夏の能登半島日帰り、やりました。

温泉で体をほぐしたあとは、全員で焼肉宴会。しかしこのあと核心が…。

記録など

出発まで
  • 思わぬ方からロングライドの誘いをいただくことができた。
  • ハードな日帰り山スキーを実践されているYASUHIRO先生。オフシーズンのトレーニングで8月末に自転車で能登半島を一周するのでどうか、とのこと。
  • このYASUHIRO先生の運営されている「YASUHIROのマウンテンワールド」。ブログを始める前から読み込んできた、自分にとっては教科書であり、心の刺激剤のような存在である。
  • 敬愛してきた人と一緒に自転車で走ることができる。これをチャンスと言わずしてなんと言おうか。
  • メンバーは4名。僕と先生のほかに、先生の弟子のようなOさん、福井にお住まいで参加を直接志願されたmondoさん
  • 能登半島は一周すれば300kmを軽く超える。真夏にこのような過酷なライドに進んで参加されるような方たちのことだ、きっと想像を超えた体力を持ち合わせているに違いない。
  • 土曜日の午後に京都を出て夕方に金沢入り。夕食は日曜に備えて金沢のカレーバイキングを心ゆくまで食して気力を充填する。
  • 途中でばてて迷惑をかけないだろうか、自転車がトラブルに見舞われないだろうか、無事故で最後まで帰ってこれるだろうか。普段は気にならないことが気になり始めてほとんど寝ることができなかった。
金沢 - 輪島(110km)
  • 夜明けまで約4時間はナイトラン。ヘッドライト、テールランプ、反射タスキなど夜間用の装備を確かめて深夜0時50分過ぎに金沢を出発する。
  • 先頭はYASUHIRO先生→僕→Oさん→mondoさんの順で概ね30-40kmごとに交替していく。
  • 羽咋から志賀までは僕が先頭を引く。暑くなる前に距離を稼ぎたいという意識が強すぎたためか、ペース配分と残り距離を考えずに力の限り飛ばしてしまう。さすがにハイペースが祟ったのか先頭をOさんに交代したあとの登り坂で脚が売り切れ状態になり先行する3人にどんどん離されてしまう。この先長いのに本当に最後まで走れるのだろうか。
  • 今回は4名で走っている。パーティで行動していることを意識しながら休む場面と動く場面でメリハリをつければ体力を温存しながら走れるのではないか。今ならまだ軌道修正できる。
  • 金沢から110km走って輪島には夜明け直前に到着。僕のあとを引いてくれたOさんは今回一人クロスバイクなのにかなり速い。ここまでで平均速度は28.4km/h。
輪島 - 禄剛崎(161km)
  • 輪島から禄剛崎への海岸線沿いには名勝が連続する。
  • 能登千枚田、窓岩、ゴジラ岩。数kmおきに続くスポットごとに立ち止まっていただき写真を撮る。
  • 禄剛崎の手前には手強い峠。息がすっかり上がってしまい喘ぎ声を出して登る場面もある。
  • 能登半島の最北の集落が「狼煙(のろし)」。ユニークな地名は日本海の航路の要衝として海上を警備するために狼煙が焚かれていたことが由来のようである。
  • ここから禄剛崎へは距離は短いが急な坂を登らねばならない。こけたら危ないしどうしようか。このパーティで最も若いOさんが思案する間もなくクロスバイクで駆け上がっていく。負けじと3人も続く。ギアをインナー×ローにしても立ち漕ぎしなければクリアできない手強い坂。登り切ったところには広い草原と灯台が広がっていた。
禄剛崎 - 珠洲(182km) - 穴水(240km)
  • 国道に合流するまで地味なアップダウンを繰り返す。
  • 珠洲のコンビニで休憩。次第に日差しが強くなり汗が大量に流れ始めた頃、mondoさんのポケットから汗拭きが飛び出す。ただの汗拭きではない、清涼感の持続するボディペーパーである。のぼせ気味の体が冷やされたような感覚。こういうグッズがあることすら知らなかった。
  • 珠洲から穴水までは概ね国道沿い。小さな峠を二つ越えるが標高差があるわけでもないのに脚が思うように回らなくなる。走行距離が200kmを超えるとさすがに疲労が蓄積していくのだろうか。
  • 穴水の30km手前の「能登七見健康福祉の郷「なごみ」」で休憩。カーペットにへたり込んで冷えた炭酸飲料を飲み干す贅沢。あまりの心地良さにこのまま輪行して帰ってしまいたくなるところだったが、ここでもmondoさんにボディペーパーをいただき我に帰ることができた。
  • 穴水で正午、食堂で昼食をとる。白ごはんを食べると体力も少しは回復したようだ。この「食べている」感覚、コンビニの食事だけでは味わうことができないものである。
穴水 - 能登島(256km) - 七尾(274km)
  • 穴水から海沿いを快調に流して能登島へ。立派な「ツインブリッジのと」と「能登島大橋」を通る。海を渡る橋を通る機会が普段ほとんどないためか、嬉しさで胸が高鳴る。
  • しかしこの日の暑さは尋常ではない。遮るもののない炎天下、能登島を過ぎたあたりでOさんが熱中症気味になる。
  • 中水道のある場所を見つけて、頭から水をかぶって過熱気味の体を冷やすと復活された模様。僕も水をかぶって身体の表面にこびりついた塩を洗い流す。
七尾 - 氷見(306km) - 金沢(367km) - 終了後
  • 七尾から氷見まで海沿いの走行。1箇所だけ小さな山越えがある。300kmを越えた頃になるとひたすら黙々とペダルを回すのみとなる。
  • 高岡から国道8号。一桁国道はさすがにクルマが多いことに驚かされる。金沢に向かう倶利伽羅峠越が最後の難所。歩道の巾の狭いトンネルを一気に駆け抜けて金沢市内へ。
  • 最後はYASUHIRO先生に道案内していただき、18時10分にゴール。能登半島一周360km、メンバー全員が事故も怪我もなく暗くなる前に戻ってくることができた。
  • 終了後金沢西インター近くの温泉施設で汗を流したあと、焼肉の宴会。炎天下で胃腸が弱っていると思っていたが意外に多く食べることができた。
  • みなさんと別れたあと、北陸道に乗る。さすがに睡魔が襲ってきたようで途中2箇所のサービスエリアで30分ずつ休憩、京都には日が変わった2時前に到着。家に帰るや布団に倒れこむ気満々でいたがじわじわと湧いてくる興奮と高揚感でこの晩もすっかり目がさえてしまった。
終わりに
  • 年を重ねても自分に挑み続けること、メンバーで協力しあって目的を達成すること。多くのことを体で感じることができました。
  • 夏の終わりに忘れられない思い出ができました。今回お誘いいただいたYASUHIRO先生はじめ、ご一緒いただいたOさん、mondoさん、ありがとうございました。

関連する情報

走行データ

ルート

金沢-輪島-禄剛崎-珠洲-穴水-能登島-七尾-氷見-高岡-金沢

走行距離

367.1km

走行時間

13時間25分(休憩を含まない)

最高速度

56.2km/h

平均速度

27.3km/h

累積標高

2,696m

GPSログ

  • 金沢から時計回りに能登半島を周回しました。

*1:1枚目の「完全燃焼」のサインはYASUHIRO氏にいただいたもの。