槍と穂高の展望台 - 白骨温泉から十石山
入ることは、できなかったのですけど。
ようやく、気になっていた場所へ。
4月18日(土)は、乗鞍周辺の「十石山(じっこくやま)」に行ってみました。
記録など
2009年4月17日(金)
久しぶりに山に動ける週末。高速道路も値下がりしたことだしどこへ行こうか。
出発直前まで行先に悩んで、落ち着いたのは関西から比較的近い乗鞍周辺の「十石山」。山スキーを始めて間もない頃から気になっていた場所だが、ここはまだ訪ねたことがない。
日の変わる前に自宅を出て中央自動車道、長野自動車道経由で信州入り。塩尻市内のスーパーマーケットの駐車場で仮眠する。
2009年4月18日(土)
今日は「十石山」へ。
山頂から少し下ったところに避難小屋がある。
穂高岳。はっきりと岩稜を望むことができた。
乗鞍岳。標高3000mはまだ雪と氷の世界。
白山。どこから見てもそれとわかるなだらかで神々しい山容。
金山岩、乗鞍岳方面へと続く稜線。
小屋から望む乗鞍岳方面。小さい雪庇ができている。
結局、冬季小屋の入口はどこだったんだろう?
頂上直下の一枚斜面。ふうっ、ようやく滑れました。
標高1790m。凸凹雪に根性の滑り。
今度は、もっと雪の深い時期に訪ねてみたいところ。
標高1700mから下はこんな状態。すっかり春。
5:30に起床、マクドナルドで軽めの朝食をとって白骨温泉へ。土地勘がないため登山口のスーパー林道の料金所がわからず反対の乗鞍高原方面へ車を走らせたりで時間をロス、結局出発したのは7時過ぎ。
料金所の脇には数台の車が停まっている。比較的最近報告を見かけることの多いこの山域、今日も山スキーヤーで賑わっているのだろうか。
登り始めてしばらくは雪は全くなくスキーを担いで歩く。まばらに雪が現れるのは登山道の分岐を過ぎた標高1600mくらいから。登山道の赤布を外さず歩いているつもりなのだがずいぶん藪がうるさく時折スキーを頭上の枝に引っかける。標高1700mまでの急な斜面はツボ足で直登したほうが早かった。枝をつかみながら雪を踏み抜く残雪ラッセルに予想以上に消耗して全身汗だく。台地状の標高1760m付近からようやくスキーを履いて歩けるようになる。
雪はすっかり春の残雪。歩いているとすぐに枝や枯れ葉が板にこびりつく。GWはもう少し先なのだが標高2000m以下はこんなものなのだろうか。
標高1800mから先の台地状の地形、そのあとに続く尾根は稜線を踏み外さないよう忠実に行けばいい。標高2100mくらいから樹林がまばらになって2300m付近から1枚の白い斜面に。ようやく雪にありついて一安心。
GPSの高度計が標高2300m付近で止まっていたのをじれったく思っていたが白い斜面を登り詰めたところが山頂。槍ヶ岳・穂高岳・乗鞍岳の展望がすばらしい。避難小屋は頂上から少し下ったところにある。
できれば小屋の中で休憩したいところだったが冬季小屋の入り方がよくわからず脇で休憩して写真を撮ったあとそそくさと出発する。乗鞍岳方面への稜線には、金山岩、四ツ岳、猫岳といった気になる山が連なる。行きそびれた場所は来シーズン以降のお楽しみにしておくことにしよう。
頂上直下の一枚斜面は春のざらめ雪でゲレンデを滑っているように快適。だが標高1900mから下は一転して凸凹の残雪を根性で滑っていく修行モードに。雪がまばらになる標高1800mから下はスキーを担いで登山道沿いに下るのみ。
結局、この日は誰にも会うことはなかった。路上に停められていた車は温泉目当ての車だったのだろうか。
北アルプスを間近に望めて日帰りでも充分に楽しめる十石山。時期をもう少し早めてみれば、さらに充実したツアーを楽しめるだろうか。
ルート
白骨温泉 - 十石山 を往復
メンバー
単独