ぶなの森を縫うように - 北信 鍋倉山

お気に入りの場所、増えました。

穏やかな森の中を、味わうように滑ろう。
3月29日(日)は、長野県の飯山にある「鍋倉山」に行ってみました。

記録など

2009年3月28日(土)

土曜日は思わぬラッセルに出鼻をくじかれた。日曜日はどうしようか。
妙高の近くにあって、この天候でも楽しめそうな場所はないものだろうか。ルート集を手繰っていると、戸狩・野沢温泉エリアの近くに「鍋倉山」という山があることを知る。ネットで調べてみると地元ではかなり知られた山のようだ。
ここなら、雪が降り続ける上越頸城エリアと比べれば少しは穏やかだろうか。
無人駅で夕食を済ませた後、北信方面へ移動。飯山市内にある国道117号線沿いの「道の駅豊田」で車中泊とする。

2009年3月29日(日)


雪の舞う温井集落。飯山市街から少し離れただけで様子が全く違う。

しばらくは林道歩き。

田茂木池を横断して、尾根に取り付く。

ぶなの疎林が出迎えてくれた。

ガスの中の山頂。思わぬ人に出会った。

季節はずれのパウダー。緩やかな斜面を味わうように滑った。

温井集落に下山。雪が溶けつつあるようだった。


戸狩温泉を少し登ったところにある「温井」集落から8時前にスタート。
土地勘もない初めての山域だったが、終始トレースがついている。傾斜のある登りでもキックターンを切らずに直登していて力強い。ルートを知り尽くした地元の方なのだろうか。
標高1000mに近づくと大きなブナの原生林が出迎えてくれる。雪もたっぷり積もっていて帰りが楽しみだ。
山頂でトレースをつけてくれた方にようやく出会う。お礼をしながらどこかで見覚えのある方だと思って話を切り出してみると、昨年4月に火打山の山頂ですれ違った横浜のKさんその人。まさかこんな場所で再びお会いできるとは。
ああ、やっぱりKさんでしたか。顔をほころばせながらいつも巡回している山スキーのサイトの話で盛り上がる。
しばらく休んで滑降開始。この鍋倉山の標高は1300mに満たないのだが雪質は前日の妙高とはまるで違ってこの時期にしては信じられない軽さ。緩い傾斜でもスキーがシュルシュル気持ちよく走ってくれる。
季節遅れのパウダー。これがブナ林のツリーランというやつか。板の扱いに慣れないまま飛ばそうとするためか、何度かこける。ああ、もっと早く板を買い替えておくのだった。
ただこの日は天気が終始曇り気味のため、冒険はせず元来たルートをほぼ忠実に折り返す形で下る。登山口では十数名のガイドツアーのグループがこれから登り始めようとするところ。野沢温泉・戸狩という有名なスキー場に近い手ごろなバックカントリーエリアとして鍋倉山は親しまれているのだろうか。
登り・下りともにトレースがあるとやはり早く、快楽をしっかり味わって午前中には下山。
これまで信州は有名どころしか抑えてこなかったが、こういう身近に楽しめる場所もあるとは知らなかった。季節や行く人を変えて訪ねたい場所が一つ増えた。


この日は土曜日に引き続いて野沢温泉の外湯をめぐって、真っ赤な湯が湧き出る松代温泉「一陽館」でぬるめの湯を楽しむ。
この週末から高速道路が休日1000円走り放題になったようなのけど、たいした渋滞もなく予想以上に早い時間に自宅に戻る。
通行料金の割引時間や走行距離を気にせずに高速道路を使えるようになったのは、下道節約派の自分にとってはありがたいニュースである。

GPSログ(クリックで拡大)

  • 赤は登り、青は下り。

ルート

温井集落 - 鍋倉山 を往復

コースタイム

  • 7:50 温井集落(540m)
  • 9:52-10:08 鍋倉山(1288m)
  • 10:53 温井集落(540m)

メンバー

N君、hatayasan