白山 白峰 - 市ノ瀬 - 別当出合 - 砂防新道 - 御前峰(自転車+山スキー)
4月20日(日)は、石川県の白峰から白山の様子を見てきました。
メンバーは単独です。
GPSログ(クリックで拡大)
- 赤が登りのログ、青が下りのログ。電波の受信状態によっては途切れている箇所も多くあります。
- 「白峰ゲート」から「白山釈迦岳登山口」まではMTB(マウンテンバイク。自転車)を使いました。
報告と所感
2008年4月19日(土)
日曜日はどうやら晴れるとの予報。そろそろ白い山が気になる時期になってきた。
MTBを車に積んで夕方に自宅を出発、5時間強下道を走って石川県白山市の白峰入り。
ゲートの前に車を停めて自転車を組み立てておく。窓越しに差す月明かりが眩しい。あしたも晴れますように。
2008年4月20日(日)
自転車を降りて1時間、登山口の別当出合。
甚之助ヒュッテ付近で。別山へ連なる山並み。
弥陀ヶ原。運動場のよう。かすかに見えるのは僕の足跡。
かすかに煙る別山。
Sky, so blue.
無事に山頂に導かれた。
山頂から東面を覗き込む。一筋のシュプールが残されていた。
左は大汝峰、右は剣ヶ峰。
山頂の祠も、まだ雪で埋もれていた。向こうは別山。
荒島岳。ずいぶん雪も溶けたようだ。
この日は日本海まで見渡せた。小松・金沢方面だろうか。
山頂から滑り始めた。
室堂。鳥居が隠れるほどの雪だった。
疎林を快適に。雪はだんだん重くなっていく。
別当出合の吊り橋。山開きまでは「恐怖の吊り橋」となる。
片側のワイヤーをがしっと握って真ん中の鉄骨に足を乗せて横這いするように歩く。端から端まで約300歩。
白山釈迦岳のゲート。ここからはMTBにまたがるだけ。
除雪終了地点はこんな感じ。
市ノ瀬ビジターセンター。雪はすっかり溶けている。
無事に白峰ゲートに到着。
福井県勝山市。里ではもう緑がまぶしい。
3時15分起床、スキーとストックを背負って3時55分に白峰ゲートを出発。MTBに跨るのは3ヶ月ぶりだろうか。
1時間弱で市ノ瀬。まったく雪が残っていない。橋を渡ってヘアピンを数回曲がったあと、白山釈迦岳のゲートでMTBをデポ。ここからは歩き。先に出発したと思われるスキーヤーの自転車がさらに奥に停まっていた。
登山口の別当出合までは約1時間。林道は時折雪が途切れ両手にスキーを持って歩く場面もある。
小屋で一息入れ、板の外された一本橋を慎重に渡って砂防新道へ。中飯場までは雪解けが進んでおりスキーを担いで顔をしかめながら藪と格闘する。
中飯場からはブナの疎林歩きとなりようやくスキーを履く。標高約2000mにある甚之助ヒュッテは雪で埋もれて屋根すら確かめられなかった。
ここから標高2350mにある弥陀ヶ原までのルートを選ぶにあたって、少し考える。
甚之助ヒュッテから「黒ボコ岩」を目指す西側のルートが夏道ではよく登られているようだが、雪の緩んだ斜面を延々とトラバースするのもどうも嫌らしい。
東の尾根に乗り上げるルートなら、1箇所ある急斜面を登り切りさえすればあとは楽だろう。
スキーで登れるところまで登ってあとはツボ足で尾根へ。どうやら正解。尾根に上ればあとは迫る白山を望みながら緩い斜面を漫歩するだけでよかった。
一面の大雪原となった弥陀ヶ原を横切って室堂へ。2年前はガスに巻かれてここで敗退した。山頂まではあと一息だ。
最後は肩で息をしながらじりじりと距離を詰めるのみ。10歩歩いては10秒休む所作を何度も繰り返して、10時48分、岩がちの頂上を左側に巻いて御前峰の石碑に導かれる。今日もなんとか登らせていただいた。
山頂に着くなり東面に鋭いシュプールが刻まれているのが目に飛び込んでくる。1年前のGWに快楽を味わった記憶が蘇る。今日も滑っている人がいるのだろう。
さて帰りはどうしようか。風は緩く晴れているが欲張らずにもときた道をおとなしく戻ることにしよう。
山頂の石碑からゆっくり滑り始める。室堂に下る最中で単独の女性山スキーヤーに会う。地元の方で、3時にMTBで白峰を出発したという。気合の入った方だ。
弥陀ヶ原から甚之助ヒュッテまではこのルートで最も高度感と斜度の味わえる区間。適度に緩んだ雪がいい感じ。
砂防新道に入ってからは雪もだんだん重くなり足も疲れてくる。谷沿いにルートを反れないように注意を払いつつ、別当出合付近の藪をやり過ごして一本橋を渡れば白山釈迦岳のゲートは近い。ここからはMTBに跨るだけでもう大丈夫。
白峰ゲートには14時前に到着。この日は単独行ばかり5人が白峰から白山に入っていたようだ。
温泉は、地元の山スキーヤーに教えていただいた白峰温泉の「桑島総湯」へ。320円で静かな温泉を楽しめる穴場だった。
いつものカレー食べ放題で空腹を満たしたあとは福井から敦賀まで北陸道を使って帰宅。今日もよく遊びました。