頸城 笹倉温泉 - 焼山北面台地 - 火打山(山スキー)

4月6日(日)は、新潟県笹倉温泉から焼山北面台地を経由して火打山の様子を見てきました。
メンバーは単独です。

GPSログ(クリックで拡大)

20080406笹倉温泉 - 焼山北面台地 - 火打山山スキー  GPSログ

  • 赤は登り、青は下り。
  • ところどころ信号をロストしている箇所があります。

報告と所感

2008年4月5日(土)

この土日は全国的に晴れるらしい。2年越しの懸案に挑戦するときがどうやらやってきたようだ。
自宅を12時過ぎに出発、430kmの下道ドライブ。国道8号を日本海沿いに流して新潟県笹倉温泉には23時過ぎに到着。
駐車場に車を停めてしばらく仮眠する。

2008年4月6日(日)

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つづら折れの林道を登りきったあたりで夜明けを迎える。
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標高1100m、アマナ平。左が目指す火打山、右が焼山(やけやま)。
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標高1200m、焼山北面台地の北端にて。焼山。
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日が昇る。右手に見える山がこれから目指す火打山
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標高1350m。溶岩状地形「賽の河原」の横断。
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標高1550m。焼山北面台地の上端近く、右手は焼山。噴煙が立ち上っているのが見えるだろうか。火打へは左の谷を登る。
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標高1600m、火打山への取り付き。ここからが本番だ。
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じわりじわりと登っていく。午前中の雪はクラストして硬かった。
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標高2100m、昨日は強風だったらしい。シュカブラが発達していた。
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標高2200m。左手が火打山。右は影火打。
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影火打の山腹を横切る最中で。もうすぐだ。
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最後はへろへろ。無事に火打山山頂に導かれた。
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焼山を背に。山スキーを始めたときから恋焦がれてきた景観だ。
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焼山の山頂を望遠で。噴煙が立ち上っているのがわかる。
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妙高山方面。
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白馬方面の展望もよかった。これは唐松岳
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左から鹿島槍ヶ岳五竜岳唐松岳。中央のなだらかな尾根は八方尾根。
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焼山からひろがる北面台地。この日は日本海まで望めた。
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影火打・焼山・雨飾方面。背後は北アルプス白馬乗鞍朝日岳あたりだろうか。
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雨飾山。ここの沢もスキー向きのルートとされているようだ。
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シュカブラが発達していて、上部はスキーの扱いに難儀した。
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昨日の風の強さを物語るようだ。
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硬い斜面だった。慎重にスキーを走らせる。
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標高2000mから1600m付近で、スキーが最も快適に走ってくれた。
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苦しかった登りも、帰りは快適な斜面に。
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北面台地に別れを告げる。何度振り返ってシャッターを切っただろうか。
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火打山。今日は運が味方してくれたようだ。
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焼山。この景観をひとりで味わうのはあまりにも贅沢だ。
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林道に取り付く直前の橋。この日は、橋を除いて笹倉温泉の駐車場まで雪がつながっていた。


3時半起床、4時過ぎにヘッドランプを点けて出発する。この日は駐車場を出てすぐにスキーを履くことができた。
橋でスキーを脱ぎ、つづら折れの林道は無理にショートカットせず忠実にたどる。トレースも多く残されているので迷うことはない。
アマナ平を通過、火打山・焼山と対面する。南面からだとなだらかな火打山も北面は壁のように見える。果たして山頂まで無事にたどり着けるだろうか、静かに気を引き締める。
火打山に向かうには「賽の河原」と呼ばれる溶岩状の地形を2箇所横断せねばならない。標高1350m付近と1400m付近、雪庇のすき間を縫うように沢底に降りて無事通過。ここから台地の上端に向かって、少しずつ緊張を高めていく。
台地を終えていよいよ火打山の山腹へ。以前はここで時間切れとなり敗退を余儀なくされた。ここからが本番だ。
だましだましジグザグに登っていた斜面も、最後はスキーを脱いでツボ足での登高に切り替える。だが先行者が残したと思われる真新しいトレースのおかげで、体力を節約することができた。
標高2000mからはいままで登ってきた北面台地を一望しながら稜線への距離をじりじり詰めていく。昨日は風が強かったのだろうか、シュカブラが発達してスキーのシールが思うように効かず戸惑う。
標高2200mで火打山と対面。わかってはいるが近くにあるように見えて遠い。影火打のトラバースを辛抱強くこなして、最後はスキーを両手に持って山頂へ。
すると、山頂から単独の山スキーヤーが降りてこられる。あいさつを交わしお話してみると先ほどの最も苦しかった登りでトレースを残してくださった方。詳しくお話を聞いていると山スキーを精力的にこなされている横浜のKさんであることがわかった。北面台地の北端にテントを張って土曜は焼山、日曜は火打山を滑られたとのこと。もの凄いバイタリティである。
山頂は僕だけの貸切。無風の快晴、これ以上よい条件はない。北アルプス後立山連峰雨飾山方面の眺めも良い。今日も歓声が谷沿いにこだましているのだろうか。
しばしなにも考えずに座り込みつつ、寒くなり始めたところでそろそろ行くことにしましょうか。2000m付近までは雪が硬くスキー操作は慎重に。2000mから1600mまでが雪の具合もちょうどよいザラメで最も快適な区間だった。
当初心配していた雪崩の予兆はこの日は感じずにすんだ。台地に降り立てばひと安心。あとは残されたトレースを見失わないようにスキーを走らせるのみ。
何度も何度も後ろを振り返りつつ、北面台地の端で火打山と焼山に別れを告げる。また、きっと訪ねるときが来るだろう。
つづら折れの林道を忠実に下ればやがて笹倉温泉の駐車場へ。この日は焼山山麓でヘリスキーが開催されていたようで、スノーボーダーで随分駐車場はにぎわっていた。
駐車場で合流したKさんと笹倉温泉に浸かりながら、山スキーの話を聞かせていただく。世の中には、年を重ねても情熱を変わらずにたぎらせ続ける人がいることを知る。
帰りは福井まで250km下道で。定番のカレーバイキングで腹をふくらませたあとは、武生から北陸自動車道で帰宅。今日はよく遊びました。

コースタイム

  • 3:30 起床
  • 4:05 笹倉温泉駐車場(460m)
  • 5:50 アマナ平(1020m)
  • 6:38 焼山北面台地の北端(1210m)
  • 7:05-7:10 賽の河原を横断(1350m)
  • 7:57-8:10 火打山山腹への取り付き(1580m)
  • 9:33 沢の乗り換え地点(2000m)
  • 10:30 影火打のトラバース(2250m)
  • 11:20-11:35 火打山(2461m)
  • 12:15 火打山山腹への取り付き(1580m)
  • 12:41-12:45 賽の河原を横断(1350m)
  • 12:55 焼山北面台地の北端(1210m)
  • 13:05 アマナ平(1020m)
  • 13:40 笹倉温泉駐車場(460m)