奥出雲のローカル線を訪ねる - JR木次線 備後落合-出雲横田間(ドライブ)
11月23日(金)は、中国地方のローカル線の駅をドライブがてら訪ねてみました。
木次線
油木駅(備後落合から6.6km)
駅舎のあった跡。
かつてあった交換設備も剥がされている。
耐えつづけてきた駅名標。
風に揺れるすすきの穂。
- すぐそばを通る国道にも案内表示がない、もはや存在すら忘れ去られつつある駅。
- 駅舎は取り壊され交換設備も撤去され、寒々とした風景が広がる。
- 長年の風雪に耐えてきたと思しき文字がかすんだ駅名標は、この駅に訪れた長年の変化を静かに見つづけていたのだろう。
三井野原駅(備後落合から12.2km)
出雲坂根駅(備後落合から18.6km)
駅舎。国道のすぐそばにある。
スイッチバックとホームに湧き出る「延命水」で話題になった駅。
ホームにこんこんと湧く延命水。駅舎から離れた国道脇には立派な取水口が設けられていた。
駅構内。
八川駅(備後落合から25.6km)
駅舎。年季の入った木造駅舎は次第に珍しくなりつつある。
昔ながらの出札口。少し昔に帰ったようだった。
待合室のベンチ。寝心地がよさそう。
- 木造の駅舎。地元の有志の手入れが行き届いているのか、状態はとてもよい。
- ぐっすり眠れそうな木製のベンチ。出札口からはニスの鈍い輝きが。
- 駅の正面の広場は舗装されていないが、駅前すぐのところに蕎麦屋がある。
静かなうちに、今度は列車に揺られながら
- どこか味を感じさせる駅が集まる木次線。実は国鉄時代にいったん廃止の対象に上るも、まだ道路が整備されていないとの理由で生き延びた経緯があるようです。
- 並行する国道が立派に整備されたのは1990年代前半。それ以降、列車の本数はダイヤ改正のたびに間引きされる一方。
- 今や最も閑散とした南の区間は1日4往復*3。生活路線としての役割には、すでに見切りがつけられてしまいました*4。
- 今は新たな役割を模索中なのでしょうか、緑や紅葉の季節には風を全身に浴びながら奥出雲の自然を体験できる「トロッコ列車*5」が運行されています。
- 廃止話が再燃して沿線が騒がしくなる前に、じっくり列車に揺られてのどかな空気を吸う。きっと、少しだけ贅沢な思い出を作ることができるかもしれません。
*1:木次線 - Wikipedia による
*2:三井野原駅 - Wikipdia による。
*3:それどころか、保線の都合などで月に1回は1日3往復しか列車が来ない日すらある。