はてなブックマークとはてなスターを使い分けるならば - 情報を集める立場から
いいなと思った記事などに、「読みましたよ」とはてなスター。
最近の様子を見ていて、少し興味深いことに気づいたので書き留めておこうと思います。
こんな人が気になる。
もし自分からFavorites*1に加えたくなるユーザがいるとするならば、どんなユーザでしょうか。
- 過去・新着の記事を問わず☆している人。
- はてなスターがリリースされる以前のブックマークからでも、後で読み返すに足るブックマークコメントや記事を見つけてくる人がいるとするならば。
- もしかしたらその人は「情報の目利き」であるかもしれない。
- 同じエントリーページで、選んで☆をつけている人。
はてなブックマークとはてなスターの違いってなんだろう?
自分で濃さを調整できるはてブ、一見自由の利かないはてなスター。二つのサービスに違いがあるとするならば。
はてなスター
- はてなスターは、自分の嗜好いかんに問わずFavoritesやFriendsから飛び込んでくる記事を表示する。
- Favoritesになるための条件は「どちらかがどちらかのブログなどに☆をつける」ことだけ。
- 気になるユーザを選ぶにあたって、自分の主体的な意思や嗜好を貫く余地はあまりない。
- はてブのお気に入りユーザが拾ってきた記事ほどに、はてなスターのFavoritesやFriendsが☆をつけた記事に丁寧に目を通す必要は、おそらくない。
- 流し読みを基本に、たまに「おっ」と目を細めたくなるような発見があれば、それでいい。
- 「鋭いコメントを書いてるユーザがいるじゃないか。」「今まで気づかなかった美味しい記事が、こんなところに埋もれているよ。」たとえばFavoritesが☆をつけたブックマークコメントがきっかけで思わぬ宝物が発掘されたとき、はてブとはまた違った情報収集の切り口があることに気づかないだろうか。
- 星が降り注ぐように情報を浴びよ。
対照的な性格
1ヶ月はてなスターを使ってみてぼんやり感じたこと。
- はてブ:情報元は広い。だが関心の領域は閉じる方向に作用する。
- はてなスターがつけられるかどうかにかかわらず、ウェブ上の気になるページのほとんどをブックマークしておける。
- お気に入りユーザを自由に選べることで、自分で情報の流れを調整できる。もちろん、濃い方向にも。
- はてなスター:情報元は狭い。だが関心の領域は開く方向に作用する。
はてなブックマークとはてなスターは、広さと深さにおいて好対照をなすウェブサービスなのかもしれません。
はてなスターのページを歩き始めて、今まで見えてこなかったはてなの中の敷居が少し取り払われつつあるような、そんな気がしています。
関連する記事
- 草日記 - はてなスターヘビーユーザ
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kusamisusa/20070902/p1">:特徴的な使い方をしているはてなスターのヘビーユーザについて。この記事に触発されてこのエントリを起こしました。
*1:「忘却防止。 - より気軽になったはてなスターのページを歩きながら - 気づいたこと、ほしい機能」で、はてなスターの「Favorites」と「Friends」の関係について簡単に触れています。
*2:最近の記事ならば、「痛いニュース(ノ∀`):「障害者」表記を「障がい者」へ」についたエントリーページ。
*3:情報収集の密度を高められる意味で僕ははてブのお気に入り機能を大いに利用させていただいているのですが、あえて嫌らしく書くと、こうなりました。
*4:「☆を消す機能について - はてなスター日記」。はてなスターリリース直後の2007年7月の記事。