最近ブログに組み込んだウェブサービスの感想なんか - 「なかのひと」「あわせて読みたい」そして「はてなスター」
2007年に入って公開されたウェブサービスのなかで、ブログに組み込んで使っているものを簡単に書き留めておきたいと思います。
1. あわせて読みたい
どんな仕組み?
- 「自分のブログを読んでいる人が他にどんなブログを読んでいるのか」を知らせてくれるサービス。
- 参加しているブログのなかで、自分のブログに縁の近そうなブログがサイドバーに組み込んだ画像に表示される。
- ブログの人気度を測る「Feedmeter」から派生したサービス。集計には独自のノウハウがあるらしい。表示されるブログはおおむね24時間ごとに更新されるとのこと。
どんな感じ?
- ヘッダに画像を張って準備完了。1日ほど待てばあわせて読みたいブログが表示される。
- ブログのパーツの画像には5つ、画像をクリックすると10のブログが表示される。
- これまで見てきた感覚では、見覚えがあるものが半分、初めて見るものが半分くらい。
- 有名どころのほか引っかかることが多いのはやはりはてな界隈のブログ。次に自分の趣味であるアウトドア・登山系のブログが少し。
- 新しいおもちゃに敏感なのも、やはりはてなユーザということなのだろうか。
- 読んだことのあるブログを見たときは「もっと読む」をクリック、どこまで自分の知っているブログを追えるか試す。何度かクリックして自分のブログに戻ってくることもあれば、迷子になって追う気をなくしてしまうこともある。
- 表示されるブログに入れ替わりがあると感じるのは、記事にリンクを張って言及した翌日など。更新しない日は、これはと思える変化はない。
どうやって使おうか?
- 表示されたブログをその都度登録するほどまめではないにせよ、「自分のブログとあのブログが近いのか」を知るきっかけにはなっている。
- 読む人が決めてくれる「日替わりリンク自動生成サービス」と割り切れば気軽に長くつきあえそう。
- 6月にパーツを組み込んで、7月の終わりくらいから少しずつ「awasete.com」からのリファラがつくようになった。微々たる数ではあるけれど、アクセス増に貢献しているのかもしれない。
2. なかのひと
どんな仕組み?
- 一風変わったアクセス解析のサービス。
- ユニークなのは、アクセス元の機関を英数字でなく日本語でわかりやすく表示してくれるところ。
- IPアドレスをもとに組織名を判別。たとえばアクセス元が総務省なら「soumu.go.jp」でなく「総務省」と表示される。ただし一般のプロバイダは表示されない。
- 日本地図にアクセス元がプロットされ、どの地域からのアクセスが多いかも一目瞭然。Yahoo Mapsと連携したインターフェイスはちょっとだけ近未来的。
- mixiの足あとをもじった「あしあと表示」。特定の機関からアクセスされた時間を最新のものから約30件知ることができる。
- 最近、読者の性別や年齢分布を推測してくれる機能が提供された。*1
どんな感じ?
- ヘッダに日本地図の画像を張って準備完了。
- 組み込んで2ヶ月、タグクラウドのように表示されるアクセス元のなかには、次第に文字が大きく表示される(=アクセス数が多い)ものも出てきた。
- 少しずつ大きくなっていくアクセス元の文字。自分の日記に興味を持ってくれている人が、もしかしたら中にいるのだろうか。
3. はてなスター、はてなメッセージ
どんな仕組み?
- リリースと同時にはてなダイアリーユーザには自動的に組み込まれたので、「組み込んだ」という言い方は正しくはないかもしれない。
- 気に入ったエントリなどに「☆」をつける仕組み。メッセージは、お互いのブログにスターをつけ合っていないと送ることができない。
- 現在は、☆を連打するスピードが一定以上上回ると続けてクリックできないよう改良されている。
- 一時ははてなダイアリーユーザに否応なしに強制されていたスターも、いまは自分のブログにつけるかどうかを選べるようになった。
- 新たな試みも生まれている。例えばはてなスターを使ったアンケート*2は遊び心を刺激してつい長居してしまいそう。
- 8月17日からは、はてなブックマークのコメントにも☆をつけられるようになった。*3
どうやって使うの?
- 「読みましたよ」「これはいい」 自分が読んだことをささやかではあれ伝えたいときに、ぽちっとスターをクリック。僕の使い方はこれで落ち着いていきそうな感じ。
- その人の様子が伝わってくるようで「クスッ」と微笑みたくなる記事には、スターだけクリックして足あとを残す。
- ブクマやコメント・トラックバックだと必要以上に人目に付いてしまうかもしれないと最近気づいた。
自然消滅するかもしれない、期間限定のネットワーク
- リリースされて1ヶ月、久しぶりに自分のはてなスターのページを訪ねて気づいたのはFriend*4の顔ぶれが入れ替わっていたこと。
- 互いの興味や関心が少しずつ移り変わっていくなかで、はてなスターのFriendのネットワークを「維持」するのはそれなりに骨が折れる作業。
- 1ヶ月読みに行かなかったら自動的に友だちでなくなるシステム。1ヶ月スターをつけてもらえなかったら友だちではなくなるシステム。
- 活発に交信している周辺の情報だけが手許に残るシステムは、はてブ、mixiやRSSリーダーにはなかったもの。*5
- 意地悪な言い方をすれば「お互いの関心が合わなくなれば自然消滅していくネットワーク」。とても残酷なようで、実はシンプルで割り切ったシステム。*6
- 「オープンなはてなで、実は過激なSNSの実験が行われている」、とは勘繰りすぎだろうか。
*1:「あんな人にも見られてた! 「なかのひと」にアクセス元の性別・年齢推定機能 - ITmedia News」
*2:「はて☆すたアンケート」
*3:「機能変更、お知らせなど - はてなブックマーク日記 - はてなブックマークへのはてなスターの表示試験について」
*4:お互いのブログにスターを付けあうとFriendという「両思い」の関係になれる
*5:「ARTIFACT@ハテナ系 - はてなスター/はてなメッセージは一見記事単位のように見えて、実際にはユーザー単位のシステムというのが面白い」にさらに詳しい解説があります。