永く読んでもらえる文章を目指すならば - 4つのパターンから
ブログをつけ始めて間もない頃の記事にリファラがついていたのがきっかけで、久しぶりに自分の過去記事を読み返してみました。
−「どうだ!」
乏しい知識をかき集めて精一杯背伸びしているのが行間から痛いほど伝わってきて、最後まで目を通すことなく俯いてしまいました。
永く読んでもらえる文章って、どんな文章なんだろう?
細々とでもいい。永く読むに耐えるような文章って、どうやって書けばいいんだろう。
自分は、どんな文章を書くことを望んでいるのだろう。
思いつくパターンを挙げてみることにしました。
- 易しいことを難しく書いた文章
- あたりまえのことを説明するためになぜか遠回りする。
- 屁理屈をこねる。煙に巻く。屋上屋を架す。
- 小難しく書くことで自分が賢くなったような気になれる。上げ底で文章を飾って自分自身も酔える。そういう「幸福な」時期というのが、もしかしたらあるのだろうか。
- 難しいことを難しく書いた文章
- 本人はなんでもないと思っていることでも、外から見れば思いのほかとっつきにくい。
- 書くものをまだ自分の中で噛み砕けていないか、向こうで読む人の姿が飛んでしまっているのか。不幸な思いのすれ違い。
- ただし、読んでくれる人をあえて絞るのならば、コードの変換を挟まずに思ったことをそのまま書き綴るのは「あり」なのかもしれない。
- 易しいことを易しく書いた文章
- 誰の目にも明らかなことを、諭すように書く。流すように書く。
- 心に残ったことを、忘れないうちに素直な言葉で書き残す。
- できてあたりまえ。だけど続けることは、必ずしも易しくはない。
- 難しいことを易しく書いた文章
- その人にしかわからないこと、その人にしか感じえないことを、誰にもわかる言葉で解きほぐす。
- 書くことがどのようなことか、そしてそれを誰に向けて書くのか。すべてはあらかじめ織り込まれている。
- 書く人の思いと読む人の願いが出会ったとき、初めて訪ねる人をも立ち止まらせる力を、その文章は持つ。
- 読みやすいことは、伝わりやすいということでもあるのだろう。
読んでいて眼の前が晴れるような凛とした文章。自分にも、いつかそのような文章を書き残せる日が来るのでしょうか。
足元を覚束なげに見つめて、ひとり苦笑いをしてしまいました。
関連する記事
Webで文章を書くに際して、自分自身思い当たる節のあった記事を挙げておきます。
- 琥珀色の戯言 - WEBでの文章の書き方・リターンズ
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20070501%23p2">:簡潔な文章のまとめ方、助詞の使い方、風説や反論を記す前に気に留めておきたいことなどを箇条書きで。2007年5月。
- hakuro.info blog: Webでの文章の書き方
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://hakuro.info/blog/archives/2007/02/27_105425.php">:「大事になるのはいかに簡潔に、すっきりとした文章を書けるか、読み手の興味を引くか」。関連する記事へのリンクも豊富。2007年2月。
- すばらしく印象的なブログを書くための7つの習慣 | 住 太陽のブログ
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://www.motoharusumi.com/jobs/marketing/smo_social_media_optimization/the_7_habits_of_highly_effective_blogs.html">:『7つの習慣』のブログ版。自分自身の価値観を明確にして、他者を尊重する視点から。2006年11月。
- 他人の不幸は蜜の味: ブログは「目的」を持って始めてはいけない。
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://lsty.seesaa.net/article/25377867.html">:「あんまり「目的」とか「伝えたいこと」なんてのを意識しすぎると、ブログというのは長続きしないのではないか」息切れせずにブログを書き続けるためには。2006年10月。
- 忘却防止。 - ブログを長く楽しむ7つのコツ
- //b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/hatayasan/20060808/p1">:「ブログのアクセス数や注目度を上げるといった話題にはあまり馴染めないけれど、ブログを長く楽しむコツのようなものがあるとすればどんなものがあるか」そういえばこんな記事も昔書きました。2006年8月。