白馬岳スキーツアー 2日目 白馬山荘〜清水谷〜鑓温泉〜猿倉(山スキー)

GW後半の2日目は、白馬山荘から清水谷へ滑り込んで白馬鑓ヶ岳〜鑓温泉〜猿倉へとつなぎました。

記録と所感

2007年5月4日


まずは白馬岳山頂へ。

白馬岳山頂の碑で。モデルはNsm氏。

剱岳

雪倉岳朝日岳へとつながる稜線。

彼方に鹿島槍ヶ岳

毛勝三山。

清水谷左俣。

なだらかな谷だった。

清水谷二俣からの登り返しで。杓子岳。

清水谷二俣からの登り返しで。白馬岳。

白馬鑓中央ルンゼのエントリーポイント付近。シュプールが認められた。

大出原に滑り込む直前。剱岳を背景に

広大な斜面。モデルはAsa氏。

これが山スキーだ。モデルはKiri氏。

鑓温泉で。入り乱れたシュプール

鑓温泉は盛況でした。

小日向コルで。滑りごたえのある斜面がまだ続いていた。

  • 7:33 白馬山荘(2840m)
    • 雪が緩むのを待つべく行動開始の時間を少し遅くする。外に出ると相変わらず風は強い。
  • 7:44-7:55 白馬岳山頂(2932m)
    • まず白馬岳頂上へ。南北には雪倉、朝日、五竜、鹿島槍。黒部の向こうには剱、毛勝、はるか北には頸城の山々。遮るもののない360度の大展望を楽しむ。雪庇を掘った跡があり何だろうと思って覗いてみると白馬岳主稜の終了点だった。
  • 8:00-8:25 白馬山荘(2840m)
    • 白馬山荘に戻ってスキーを装着。風の強い稜線を避けて清水谷(しょうずだに)左俣を下る。雪はまだ硬いが斜面が開けているためかさほど緊迫感はない。のっぺりとしたなだらかな谷を緩やかに下っていく。
  • 8:50-9:03 清水谷二俣(2280m)
    • 割れた沢を一本乗り越して二俣へ。ここからツボ足で白馬槍ヶ岳まで標高差600m強の登り。先行しているガイドツアーの集団が刻んだツボ足トレースをありがたく利用させていただく。白馬や剱岳といった名峰に見守られる幸せな時間が過ぎていく。
    • 稜線直下からはアイゼンを装着。次第に風も強くなってきた。稜線に達してから強烈な横風。身体を風上に傾けながら歩いてちょうどいい塩梅。
  • 11:15-11:30 白馬鑓ヶ岳山頂(2903m)
    • ところどころ砂礫の登山道を横切りつつ白馬鑓ヶ岳山頂へ。エクストリームなルートとされる中央ルンゼには数日前のものと思われるシュプールが残されていた。*1Kiri氏は何度も入口を覗き込んでおられた。
    • やや下った標高2850m付近から滑り込む。出だしこそ急だが斜面は広く雪も緩んでおり飛び込んでしまえばあとは快適。どこまでも滑れるのではないかと思わせる開けた谷だ。
    • 滑ってきた斜面を振り返ってため息をつく。これは日本か。広大としかいいようのない景観だ。これが白馬の山スキーなのか。
    • 先回りしてメンバーの滑る姿をファインダに収める。昼前になって雪がグサグサに重くなってきた。
  • 12:40-13:00 鑓温泉(2020m)
    • 鑓温泉の直上で等高線が詰まっており沢が割れていたらどうしようかと心していたがいつのまにか着いていた。温泉は山スキーヤーで大賑わい。気持ち程度に腕だけ湯に浸しておく。
  • 13:13-13:25 湯入沢 六左ヱ門滝上流部(1650m)
    • 馴らされたシュプールに導かれるように沢の底まで滑り小日向コルまでは170mの登り返し。この日初めてシールを装着する。
  • 14:10-14:20 小日向コル
    • コルから猿倉まで標高差600mの滑降。小日向山など白馬エリアからすればほんの前座に過ぎないのにこれまた滑り甲斐がある。この区間だけでも奥美濃や福井でのスキーツアー1回分に相当する密度があると感じる。関西や関東から白馬に毎週のように通いつづける人がいらっしゃるのも納得である。
  • 14:45 猿倉駐車場
    • 猿倉の台地に滑り降りてからは点在するテントに導かれるように尾根沿いにスキーを走らせるのみ。駐車場までスキーを履いたまま滑り降りることができた。
    • 猿倉から下りてすぐの「倉下の湯」で汗を流す。浴槽は大賑わいだったが待たされることはなかった。5日以降も白馬に滞在するKiri、Nsm両氏とはここで別れる。
    • 帰りは北陸経由。さすがGW、いくつか目星をつけていた店はいずれも満席で結局福井のカレーバイキング店でたらふく食べて打ち上げとなる。高速道路をピンポイントで利用しつつ自宅には翌日2時には到着。よく遊びました。

*1:5月3日に滑降された方がいらっしゃるそうです。「「「お気楽」のお気楽なコメント 白馬鑓ヶ岳(中央ルンゼ)山スキー!」で報告されています。