ささやきが漏れ聞こえるとき〜livedoorクリップの場合

livedoorが自社製のソーシャルブックマークlivedoorクリップ」をリリースして半年が経ちました。*1
新しもの好きの習性で飛びついたはいいものの今やすっかり放置状態なのですが、久しぶりに手繰っていて興味深いことに気づいたので書き留めておこうと思います。

はてブにはない、部分プライベートモード

livedoorクリップにあってはてブにないものに「部分プライベート」の機能があります。*2
デフォルトはパブリックモードでも、クリップした記事を知られるのが嫌な場合はそのクリップを非公開にできる、という機能です。

思わぬ落とし穴

部分プライベートモードを使ってみた実例を見てみましょう。

では、タグをクリックしてみましょう。

人にバレると困るような記事だけプライベートでクリップしたのはいいけれど、タグを通して自分の嗜好を間接的に漏らしてしまっている。
タギングを課しているユーザにとって、これはちょっと気になる仕様でしょう。

おさらい〜livedoorクリップの部分プライベートモードの特徴

  • プライベートにしたクリップは、クリップしたuserの数にはカウントされない。
    • これはプライベートのユーザにはありがたい仕様です。
  • 一方で、クリップにつけたタグは、プライベート・パブリック問わずタグクラウドに反映される。
  • タグをクリックすると、プライベートのクリップを含めた数が表示される。
    • タギングする習慣があって部分プライベートモードを使いたいユーザには痛いかもしれません。
  • 部分プライベートにしても、リファラは残る。
まとめ
中途半端にプライベートにして勘繰られるのが嫌ならば、いっそ完全にプライベートで運用した方が楽ですよ。

関連する記事

ウェブサービスをプライベートで使うにあたって関連する記事を挙げておきます。

*1:リリースされた直後に使ってみた感想は、「忘却防止。 - livedoorクリップを使ってみた。」に書きました。

*2:はてブに部分プライベートモードを望む声については、はてなアイデアを見る限りリリースの直後から強くあるようです。代表的なものは「はてなアイデア - 一人のブックマークの中でパブリックとプライベートを分けて欲しい。ブックマークごとに状態遷移する機能付きで。

*3:antipop - 10 秒でできる!図解・Web 上でのプライベートモードを安全にするたったひとつのすごい方法」にシンプルな解説があります。