余部鉄橋(兵庫県香美町)


日本海をドライブしたついでに立ち寄ってみました。
この「余部鉄橋」(Wikipediaの解説によると、正式には「餘部橋梁」と呼ぶようです。)、旅行の雑誌などにもよく取り上げられるので、鉄道に関心がなくても「名前は知らないけどどこかで見たことがある」方は多いかもしれません。
1887年(明治45年)に架けられた、当時は日本一の規模を誇る鉄橋。その独特な構造と付近の情景とも相まって、鉄道ファンのみならず、観光客の目も楽しませてくれました。
老朽化のため、2007年春から3年かけてコンクリート橋に架け替えられます。
 国道178号線の山側から余部鉄橋を一望する。
余部鉄橋を観るバスツアーも組まれているみたいで、鉄橋付近は大盛況。ここを目的地にしていると思われるツーリングの集団も見かけました。
 橋梁の周りには、観光バスやバイクや車が押し寄せていました。
なぜこんなに賑わっているのだろう、と思って後で調べてみると、どうやら10月21日に鉄橋のイベントが行われていたようでした。余部鉄橋のメモリアル列車「急行あまるべ」も同じ日に運転されていたみたいです。
1986年12月には、回送中の客車が強風に煽られて鉄橋から転落して死傷者を出す痛ましい事故が発生しました。
現場には慰霊碑が建てられています。
 1988年に建てられた事故の慰霊碑。
マイカーなら、香住駅か浜坂駅に車を置いて余部鉄橋を往復するというのも、贅沢なプランだと思います。
ここしばらく、余部鉄橋の周辺は去りゆく風景を惜しむギャラリーで賑わうのかもしれません。

関連する情報

余部鉄橋で検索してみて、面白いと思ったページをいくつか書き留めておきます。

餘部橋梁 - Wikipedia
余部鉄橋に関する詳しい解説。今回の掛け替え工事に至る経緯についても詳しく記されています。
余部鉄橋(餘部鉄橋)・JR山陰本線 壁紙写真集 無料写真素材
余部鉄橋の写真集。夏色の空と海が鮮やかです。
JST失敗知識データベース > 失敗事例 > 余部鉄橋列車転落
1986年12月の余部鉄橋での列車転落事故の原因、背景など。事故は失敗学の貴重な事例として生かされているようです。
余部鉄橋と カフェレスト AMARUBE & 民宿旅館 川戸屋
余部鉄橋の真下にある民宿のサイト。余部鉄橋について解説したページでは「風景写真家のマナーの悪さが社会問題となっている」と嘆かれています。

鉄道ジャーナル 2006年 11月号 [雑誌]

鉄道ジャーナル 2006年 11月号 [雑誌]

9月に発売された鉄道専門誌「鉄道ジャーナル」で、余部鉄橋を特集していました。Amazonでは新品の在庫がないようでした。鉄道ジャーナル社経由ならば、新品を買うことができます。