ブログの閉鎖で感じる虚無感

ここ数日ネットを賑わせた「子猫殺し」の倫理観を巡って激しいやりとりをしていた片方のブログが閉鎖されたようだ。
哲学的で抑制の利いた語り口に惹かれてここしばらく更新の楽しみなブログと思っていただけに、かえすがえすも残念だ。
こういうとき、僕たちははてブのコメントで在りし日の賑わいを偲ぶことしかできない。
それでも、心にぽっかり空いた穴は、はてブのエントリーページでも埋めることはできない。
それは愛情とは到底いえない一方的な思いこみであり相手には通じない感情であったとしても、自分の好きな場所が忽然と消えてしまったときほど、その虚無を強く感じざるを得ない。
顔の直接見えない、IDやURLでしかつながっていないネット上の人間関係は、築くこともたやすい一方で、無に帰すこともまたたやすい。
そういえば、ブログの閉鎖を寂しく思った記事を書いたのは先月のことだった。ネットの世界は一期一会なのかもしれないと、最近強く思う。
またいつかどこかで、まみえることのできる日が来るだろうか。