はてブユーザに想いを伝えるには〜思わぬ敷居、届かぬ想い

はてブ歴の長い短いに関係なく、自分が興味を持っている分野のエントリをブクマしているユーザを見かけると、この人はどんな人なのだろうかという興味と、自分のことを少しでも知ってほしいとする欲求が湧いてくる。
はてなブックマークの主たる目的はユーザ同士で関心を共有することであって、コミュニケーションを趣旨としたツールではないことは百も承知したうえで、「気になるはてブユーザに自分の存在に気づいてもらうにはどうすればよいか」、思いつくままに書き留めておきたい。

ユーザがブログやホームページを持っているとき

1. 日記やホームページ上からメッセージを送る

ブクマのトップに「家」のアイコンが現れている場合。クリックすればほぼ間違いなくそのユーザのブログがホームページに導かれる。ブログならばコメント欄に書き込めばよいし、ホームページなら電子メールや掲示板などに書き込めばよいだろう。
「家」のアイコンがないときは、祈るような思いで左上の「Hatena」ロゴの右下の▼をクリックする。ユーザがはてなで日記を開設していれば、そのユーザのはてなダイアリーが表示されるはずだ。
だが、直接コメントやトラバをするのが大儀に感じられることもある。そんなときはユーザのエントリをブクマしてそれとなくコメントを書いておけば、自分のことを認知してもらえるかもしれない。これがはにかみ屋のはてブユーザの流儀みたいなものかもしれない。

はてブ専門のユーザにはどうすればよいか

では、ウェブ上で情報を発信している窓がはてブのみのユーザの場合は、どうすればよいのだろうか。

1. ユーザのブクマを自分のお気に入りに登録する

登録すれば、ユーザのはてブ上での動向は逐一ウオッチできるだろう。しかし登録されたユーザはお気に入られの数が増えたなと気づくのみで誰がお気に入りに登録したかを簡単には特定できない。
片道トラックバック。あまり現実的でないか。

2. 関連語句を検索エンジンで検索する

ブクマのタイトルやはてなのIDに関する語句を逐一検索して手がかりとなる情報を掘り出す。
ほじくり返せば、ユーザが別ドメインで開設しているウェブサイトくらいは見つかることもあるだろう。でも積極的にはてブを使っていることを明らかにしたくない場合もあるかもしれない。はてブを奨めているようなテキストを見つけない限り、見たままにとどめておくだろう。これも没。

3. ユーザがブクマしそうなエントリを先回りしてブクマする

ユーザのブクマの傾向を掴んで、関心のありそうなエントリにブクマを先回りしておくことで、自分を「似たような趣向を持つユーザ」と認知してもらえるだろう。トラバ先やメールアドレスもわからなければこれが一番現実的かもしれない。サプライズを添えるなら先回りしたコメントに「やあ、○○さん、僕とお話しませんか?」コメントを予め仕込んでおく。
ただし、この方法はユーザにブクマコメントのページを見る習慣があることが前提。はてブにコミュニティの意義も見出しているヘビーユーザ向けの高等戦術ととらえるべきであろう。むしろ激しく引かれそうなのでこれも没。

4. ユーザがブクマしたエントリに後からブクマする

ユーザがブクマした後にさりげなく追随ブクマして、自分の存在をアピール。
ブクマ数が上昇していることは目に入るので気にはしてもらえるかもしれない。しかしこれもユーザがブクマのコメントページを逐一チェックすることが自分を知ってもらうための条件。ともすれば徒労に終わるおそれもある。

はてブはコミュニケーションのツールではないのだけれど

はてブがコミュニケーションを目的としたツールでないことを承知で、ネタも交えてつらつら書いてみた。
やはり、「はてブ専門のユーザに対して、はてブ内のみでコミュニケーションが成立する確率は思った以上に低いのではないか」という気がしている。
相手がはてブに目覚めるか、ブログを開くまでは近くて遠い片思いなのかな、それまでは気長にブックマークを眺めていようかな。
はてブが与えてくれたコミュニケーションの欲求に、思わぬエアポケットを見つけたようで苦笑いしてみる。