RSSの全文配信は企業の情報セキュリティ確保を考えると好ましいのかもしれない

はてながRSSフィードの全文配信をデフォルトにするかどうかを巡って雑文を書き散らかしてとりとめのない状態なのだが、企業のセキュリティ確保と情報収集効率を上げる切り口から見ると、RSSフィードの全文配信を擁護する見方も成り立つなと思ってみた。

ある事務所はアイ何たらというプロクシソフト経由でインターネッツを見なくてはならないのですが、この度、めでたく、はてなダイアリーはてなブックマークも閲覧できなくなりました。以前からgmail2ちゃんねるは見れませんでしたが、一体どうしろというのでしょうか。仕事をしろということでしょうが。そんなことは判ってる。

SiteANotes:はてダ、はてブの閲覧も禁止に

たとえば企業や事業所などでインターネットを従業員に開放する場合、通常ならば業務上関係のないサイトは閲覧の制限をかけるだろう。
アダルト、ギャンブルは言うに及ばず。ウェブメール、掲示板は情報漏洩の恐れがあるのでフィルタリング。
この考え方の延長で行くと、ブログも規制の対象となる。業務時間中に本来の業務そっちのけでブログを更新されても困るし、より深刻なのはコメントやトラックバックを通して掲示板同様に情報を外部に容易に漏らす機会を与えてしまう点だ。
とはいえ、ブログには下手な雑誌を読むより有用な情報も多い。事務所のネットワーク経由で情報収集していて、見たいと思ってクリックしたがフィルタリングされていたページがあったとき。メモ帳やノートにURLを書き留めて家で見ようと思っても、ぐったり疲れてメモ帳を開く気も萎えて開かずじまいという事態は企業に勤めていれば少しは覚えがないだろうか。これはちょっとした機会の損失だ。
事業所のセキュリティを確保しつつ、有用な情報を自発的に従業員に採り入れてもらう仕組み」はどうやって作るか。
コメントとトラックバックを封じた状態でブログを閲覧できる環境があればOKなのではないか。
これは「RSSリーダー+全文配信のRSSフィード」で十分実現できる。
確信犯的に「メールマガジン」の状態(情報の双方向性を封じる)を作り出せば、「うっかり、つい」といったトラブルはほぼなくなるだろう。