白山(市ノ瀬〜砂防新道ルート)1日目
コースタイム
天気:曇り。
出発まで
「どこか山スキーへ行きませんか」
ぽっかり空いた4月下旬の土日をどうやって過ごそうか。
山岳会の総会の席でぼんやり考えていたところ、Sさんから声をかけていただいた。
「白山なんかいいと思いませんか。」
「はい、自転車を使った山スキーをやってみたいと思っているんです。」
直前にウェブで流れた情報などを参考にしながら、ターゲットを別当出合から砂防新道経由で室堂に登り上げるルートに定める。
水曜日は雨だった日曜日の予報も、土曜の出発直前には曇りにまでよくなっている。
今度こそ、晴れてくれるだろうか。
報告と所感
11時にSさんと落ち合い琵琶湖の西岸を通って石川県の白峰へ。海津大崎への花見客だろうか、琵琶湖岸はノロノロ運転に終始する。
白峰温泉からしばらく行ったところでゲートがある。関西方面のナンバーの車が2台。天気のよい土曜を狙って入山したのだろうか。
市ノ瀬までの標高差300m、12kmの登りはMTBで。山スキーと自転車を使った速攻登山、秘かに憧れていたスタイルである。自分の車は普通のワゴン車でルーフボックスもないが前輪を外せば2台何とか積み込めた。
漕ぎだしてギアを軽めに回転数を維持する。登り坂ではせいぜい10km/hも出ればよいほうだがそれでも徒歩よりは3倍近いスピードで距離を稼いでいける。
市ノ瀬発電所を過ぎたあたりのスノーシェッドで3名のスキーヤーとすれ違う。白峰ゲートに停まっていた車のドライバーだろうか。木・金に積もった新雪のラッセルに苦しめられ5時半に白峰ゲートを出たが甚之助ヒュッテの手前までしか届かなかったとのこと。なるほど状況はめまぐるしく変わっているようだ。
できるだけ距離を稼ぐつもりで除雪終点の市ノ瀬を過ぎた橋まで行くが、倒木が散乱しておりいい感じもせず引き返してビジターセンターで幕とする。Sさんに摘んでいただいた「たらの芽」をみそ汁の具にして五目ご飯の夕食。春の若くて鮮やかな香りが口中に広がった。
雪の壁と建物の庇に囲まれ、暗くなれば照明も自動点灯。風の影響も受けず快適な一夜を過ごせた。