ヤフー!・グーグル SEO対策テクニック

翔泳社、2005年、1600円+税。
googleとYahooのSEO対策がどのように違うのかが気になって手にとってみる。対象は「ネットでショップを自前で開こうとしているウェブ初心者」みたいな感じ。(ページを解析するのはロボットであり人間ではないため画像にはalt属性をつけよ、フレームがSEO対策上好ましくない、というレベルから解説してある)著者は数多のサイトの検索結果を1位〜上位に引き上げた実績があるようで、読んでいてそれなりに説得力はある。もっと深いノウハウはセミナーを受講してね、という感じなのかな。
読んでいて意識しておきたいことを箇条書きにまとめておく。

日本語ページのSEO対策はYahooをまず意識せよ

  • 海外ではgoogleは不動のトップシェアを築いているが、日本ではgoogleよりYahooがよく使われている。
  • Yahooブランド(プロのサーファーが情報をふるいにかけている)の安心感から、インターネットの入り口=Yahooとみなしている層が初心者を中心に確実に存在する。
  • したがって、検索エンジン対策はYahooを徹底的に意識して行うべきである。

Yahooはgoogleほど甘くない

  • googleでは上位に表示されるが、Yahooでは下位に甘んじるケースが多い。Yahooは外部からリンクされているサイトを評価する指標として、Yahooの登録サイトであるかどうか、カテゴリが似通ったものであるかどうかを加味している節がある。
  • 要は、金を払ってでもYahooの登録サイトになることには大きな意味がある。

検索エンジンが完全にネットのインフラになり、ショッピングサイトの構築システムのパッケージも出回りつつある今とあっては、下手に楽天なんかのショッピングモールに出店して、高いロイヤリティを払った揚げ句顧客名簿をホストに握られ歯がゆい思いをするよりも、自前でサーバを構築しつつしっかりSEOを意識して地道に認知度を上げていくほうが得策と判断する企業も出てくるだろう。