TDK、記録型CD、DVDの生産から撤退

DVDスーパーマルチドライブが「DVDマルチプラスドライブ」と呼ばれていた2003年夏頃、TDKのDVD-R5枚組(4倍速対応)の価格は大手量販店でも1,980円程度。書き換え可能なDVD-RAM(2倍速)は同じく5枚で3,480円ほど。大量に仕入れるには多少勇気の要る買い物だった。
今はそこらのディカウントスーパーに行けば同じTDKで8倍速対応のDVD-Rが10枚780円で売っている。ビデオテープからDVDへの置き換えが進んでDVDメディアのコモディティ化に拍車がかかったのだろう。CD-Rも30枚で1,380円程度。もうカセットテープやビデオテープより安くなってしまった。
個人的には、TDK製ディスクのそつないデザイン、エラーの少ない品質(さすがにサイズの小さいファイルをランダムにDVD-RAMに書き込みを繰り返すとCRCエラーが出たが)、コモディティ化しようとするサプライに付加価値を付けようとする努力(普通のDVDに比べて100倍ホコリがつきにくいとされるスーパーハードコートを施した「超硬」を、保存版のDVDに使っている。最近5枚で1,000円を切り始めて買い頃と思っていたが…)に好感を持って使い続けていただけに、残念。
スーパーハードコートの技術は、ブルーレイなどの次世代DVDに引き継がれていくのかな。
TDKのブランドで、太陽誘電がこれからもOEM共有してくれれば少し嬉しい。