山と渓谷 2006年3月号

山と渓谷」は普段スペシャルクロニクルだけ読んで買わない月が多いのだが、今月の特集は「山野井泰史」。60ページ以上にわたる総特集。
数年前『ソロ』を、二年前『垂直の記憶』を手に取り、昨年『』を読んだ身にあっては買わないわけにはいかなかった。手許に置いてじっくり読めることを幸せに思う。
その他、一読して興味深く感じた記事を箇条書きに。

  • 「豪雪の山 05-06シーズン年末年始の山」:登攀図書室の神谷氏の年末の剱岳早月尾根の記録から、今年の雪は尋常でないことが語られている。登山者気質が「困難を追求する傾向は影を潜め、身の丈にあった冬山を楽しもうとする傾向」にシフトしているのではないかとの仮説。確かにいえるのは「登山者に気の緩みが起きたときに事故は起こる」ということ。
  • 「豪雪の山 雪崩についての基礎概念」:日本雪崩ネットワークのでがわ氏の解説。雪崩のリスクマネジメントにあたって「積雪が不安定であろうとも、地形を理解することで、安全に雪山で行動することが可能」とある。
  • Yamakei Journal:正月の登山は八ヶ岳、奥秩父など安全志向、遭難は7件のみ、過去5年で最少。

なぜか、スペシャルクロニクルは掲載がなかった。