集合知を活用するにはルールが必要〜はてな人物辞典をめぐるホッテントリから考える

朝、はてブのお気に入りを巡回。

なるほど、はてブユーザのリファレンスとして使えそうだな、と思いブクマ。
昼、RSSリーダー経由で興味深い記事を発見。

「他人を批評するなら自分の名を明らかにしてそれなりの覚悟をしたうえで行おうよ、匿名を笠に着ての闇討ちは卑怯だよ」という意味かな、と解釈。
ユーザリストの発想自体は多くのユーザが待ち望んでいたものだろうけど、匿名で言いたい放題できるWikiのシステムにこの場合は問題がありそうだ、と思った。
「知の共有」といえば格好いいけど、一歩間違えれば便所の落書き状態になりかねない。
そこにid:ululun氏は警鐘を鳴らしたのではないか、と。
ところで夕方、自分のはてブをチェックするとブクマしたエントリが熱々のホッテントリと化していた。
ブログのコメント欄だけでなく、ブクマコメントのページでは、投げられたコメントにid:ululun氏が対応されており、こちらも過熱気味。*1
Wikiはてブをめぐってこのような論争が繰り広げられるのは約束されていたのだろうかと感じつつ、Zopeジャンキー日記で紹介されていた「Web2.0」の定義を思い出した。

Web 1.0 --> Web 2.0 の具体例(抜粋)

Core Competencies of Web 2.0 Companies - Web 2.0な会社のコア・コンピタンス(中心的な強み)(抜粋)

  • Trusting users as co-developers:ユーザを共同開発者として信頼する
  • Harnessing collective intelligence:集合的知性を活用する

Zopeジャンキー日記 :Webのターニング・ポイントをとらえた重要文献、ティム・オライリーの 「Web 2.0とは何か」

ブログが完全に市民権を得た今、はてなの世界においても共同で知を共有するには、何かのルールを担保するものが必要なのかもしれない。(今回の場合は、ちゃんと名を名乗ってからコメントしましょう、ということか)
Webの世界ははてブだけじゃないよと諭す記事に同意してすぐこんなことを書くのもアレだが、はてなの世界にあっても牧歌的な時代は終わったと思ってみる。

*1:21時現在、本体にコメントを移動された模様。